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U160DXでFedora17とWindows7をデュアルブートで使用するPCの設定

 

1. はじめに

 

これまで使用していたネットブックのCartina UM が、どうも使いずらくなった。発端は、ディスプレイの開閉でふたつある蝶番のうち、ひとつが破損したことにあった。止めてあるネジが緩み、プラスチックの一部が破損したのである。

 

いちどは裏蓋のネジを外して、内部の様子を見てみたが、とても直せそうにない。しかたなく、ネジを締め直して、もとにもどしたものの、今度は無線LANの受信感度がどうも良くない。基板に損傷が起きたのではないかとおもわれたのである。また、冷却ファンのモーターが異音を発するようになった。

 

いま入れてあるOSは、Fedora11で、PC自体はおよそ三年前に購入したものであるが、まだまだ使えるとおもいながら、使うたびに、無線LANの感度に悩まされるようになった。

 

そこで、この際、新機種に乗り換えることにした。いろいろと探してみたところ、秋葉原の家電量販店で、たまたま、MSI社のU160DXという機種のネットブックがアウトレットで23,800円で売られているのを見つけた。そして、直ぐに購入したのであった。

 

ここでは、Cartina UM からMSI U160DXにネットブックPCの乗り換え(データ移行)を行い、デュアルブートの環境を構築したので、それについて書いてみようとおもう。

 

2. MSI社のネットブックU160DX

 

U160DXは、Intel Atom N455というCPUでハードディスク容量が320GBのものだった。メモリは、1GBだったが、2GBまで増やせるということで、2GBのDDR3のタイプも同時に購入した。

 

そして、OSは、もともとインストールされていたのが、Windows7 Starter だったが、LinuxのFedoraとデュアルブートさせようと考えた。どうも、Linuxのほうが使いやすいからであった。

 

まずは、ハードディスクを交換しようと考えたが、U160DXでは、なかなか簡単にいきそうもなかったので、今回は見送った。

メモリの交換は簡単にできた。裏蓋の一部を外して、搭載されている1GBのメモリを2GBのメモリと入れ替えるだけであった。メモリのスロットは一個しかないので、メモリ増設は交換のみである。

 

3. ハードディスクの構成とデュアルブートのための準備

 

次に、ハードディスクの中味を調査した。このために、USBタイプのDVD/CDマルチドライブを外付けし、このドライブから、ツールを起動させた。使ったツールは、LifeBoat社の「LBパーティションワークスCD起動版2」である。

 

U160DXを購入したときの状態では、ハードティスクは次の4つのパーティションに区分されていた。

 

1. リカバリ用のデイスク領域(RCVR)-約4GB (NTFS)

2. Windows7の起動システム領域(SYSTEM)-約100MB (NTFS)

3. Windows7の本体、システム(OS_Install)-約170GB (NTFS)

4. データ領域(DATA)-約120GB (NTFS)

 

おおよそ、こんな感じであった。いずれも基本パーティションとなっている。そして、通常の使い方では、スイッチを入れると自動的に2の状態を経由し、3の状態のWindows7 Starterが立ち上がるしくみになっている。

 

さて、いろいろと試行錯誤した結果、上記の2-4の領域をフォーマットし、サイズも変更することとした。Windowsはリカバリ領域に入っているWindows7 Starterをそのまま再インストールして使用することとし、LinuxはFedoraの最新ディストリビューションであるFedora17をインストールすることにした。また、PCの起動には、「マルチブートマネジャー MBM (Multi Boot Manager)」を用いることとした。

 

最初に、MBMのシステムのISOファイルをダウンロードし、CD-Rを作成した。


http://elm-chan.org/fsw/mbm/mbm039.iso.gz

 

その次に、 Fedora17 のISOファイル(約680MB)をダウンロードし、CD-Rを作成した。

→ 
http://download.fedoraproject.org/pub/fedora/linux/releases/17/Live/x86_64/Fedora-17-x86_64-Live-Desktop.iso

 

上記のパーティション作成ツールを使い、あらかじめ、2、3の領域を削除し、4のデータ領域のサイズを変更した後に、削除した領域をほぼ半分ずつに分けて、Linux以外の領域をフォーマットした。

 

次に、Windows7のインストールを領域1を起動させて行い、領域2にWindows7の本体システムをインストールした。これは、MBMを起動させて、領域1を起動することによってできる。

さらに、次に、未フォーマットの領域3にFedora17をディスクからインストールした。もちろん、この操作は、外付けのドライブから起動させての操作である。この場合の注意点として、Fedora17の起動に必要なブートローダー(GRUB)のインストール位置は、論理パーティションである領域3の先頭にすべきであって、ハードディスクの先頭にはしないことである。ハードディスクの先頭にインストールしてしまうと、MBMが使えなくなるという不都合が起きる可能性があるためである。

 

そして、MBMを外付けDVD/CDディスクドライブから起動し、ハードディスクへのインストールを行う。

 

 

最終的に、ハードディスクの中は、次のようなパーティションができる。

 

1. リカバリ用のデイスク領域(RCVR)-約4GB (ここは変更しない) (NTFS)

2. Windows7の本体、システム(OS_Install)-約80GB (NTFS)

3. 論理ドライブ -約80GB (LVM)

-- 3-1. Fedora17のBOOT領域 (EXT3)

-- 3-2. Fedora17の本体 (LVM)

-- 3-3. SWAP領域 (SWAP)

4. データ領域(DATA)-約120GB (FAT32)

 

データ領域は、Windows7とFedora17の両方から参照できるように、フォーマットはFAT32形式とした。

 

 

この構成で、起動にMBMを使って、デュアルブートの環境ができたのであった。上記の「2」と「3-1」を起動時に選択する。

 

ひとまず、現在はこの環境で問題なく動作できている。

 

4. 無線LANのドライバ

 

今回の移行で、一番、懸念した点は、Linuxで無線LANが使えるかどうかであった。しかし、Fedora17には標準でドライバが装備されているらしく、特にわざわざドライバをインストールしなくても無線LANが認識された。Windows7では、もちろんその問題はなかったので、これで、Windows/Linuxどちらの環境でも無線LANが使えるということができることとなった。

 

5. 最後に

 

データに関しては、バックアップしておいた外付けハードディスクから、内蔵ハードディスクのデータ領域に必要なデータをコピーすることで、特に大きな問題はなかった。また、 Dropbox をインストールしたので、これまで使用していたPCで使っていたクラウド上に保存してあるデータも同期させることができ、PCの乗り換えにあたっても問題はほとんど生じなかった。唯一、Dropbox設定直後のフォルダの同期に多少時間がかかったくらいで、これはデータの量を考えれば、妥当かなとおもえる。

 

 

(注意事項)

 

以上が、Cartina UM から U160DX への乗り換えの顛末となります。なんらかの参考になれば幸いです。ただし、ここに述べた操作は、筆者の経験をもとに記述したものであり、この記事の内容を適用したことによるいかなる結果にも筆者は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。あくまでもPCの改造は自己責任で行って下さい。

 

(2012-7-15)

 

ノートPCをデュアルブートし、無線LANで使用する方法

今回は、ノートPCまたはネットブックと呼ばれる小型のPCをデュアルブートして、しかも無線LANで使うときの方法と注意点を、私の体験をもとに書いてみようとおもう。

 

いま私が使用しているPCは、ノートPCをメインに、ネットブックPCをサブとして使用している。

 

これまで使用してきたノートPCは、IBMのThinkPad X20という、もともとwindows98がOSとして搭載されていたもので、そのメモリ(RAM)を64+64=128MBから64+256=320MBに増設して、これまで使用してきた。だが、メモリが320MBでは、動きが遅く、特にWindowsは起動時に時間がかかり、たまにおかしな音も発するようになってきたので、交換を考えていた。

 

たまたま、中古のPCで、IBMのThinkPad R52というものが安価(14,700円)で売り出されていたので、入手した。これを少し改造して、メインのPCとして使おうと考えたのである。

 

0. はじめに

 

改造するときにPCに必要な条件として、(1) メモリが最低でも1GB以上あること、(2) OSのデュアルブートができること、(3) 無線LANが使えることを念頭においた。

 

ThinkPad R52はメモリが1GB搭載されていたので、まずメモリに関しては問題なさそうだった。また、IBMの製品なので、デュアルブートは、過去に経験済みである。

 

あとは、無線LANが使用できるかということだが、ThinkPad R52は、もともと無線LANは付属していないタイプである。だから、外付けで無線LANのカードなり、アダプタを付加してあげることが必要だった。

 

また、無線LANが使えるかどうかについてはOSとして、どれを選択するかが問題であった。

 

以下は、私が行なった手順を記したものである。

 

1. OSの選択とインストール

 

さて、まず、OSを選択しなければならない。私はここで、ひとつは、Windows XP SP3を選択した。Windowsでなければ動かないソフトウェアがあるからである。

 

もうひとつは、LinuxのディストリビューションのひとつであるFedora14を選択した。

 

理由はいくつかあるが、Fedoraの9、11は、これまでネットブックのCartina UMで使った経験があること、その最新バーションのFedora14ならば、それほど大きな問題はないだろうと、おもったので選択したのであった。

 

ハードディスクは、新しいものを用意した。といっても、中古品であるが。

あらかじめ、パーティションを設定し、いくつかの領域に区切っておく。例えば、Windowsシステム領域、Linux領域、データ領域などである。ここで使用したソフトはAcronis PartitionExpert Personalで、CD-ROMからPCを機動させて操作を行なった。

 

次に、Windows のインストールを行なう。できる限り、ハードディスクの先頭領域にインストールするのがいいとおもわれる。Windowsのインストールについては、特に問題はないとおもう。

 

その次に、Fedora14のインストールを行なう。

 

私が行なった方法は、イメージファイルをあらかじめダウンロードし、それをCD-Rに焼き付けを行なって、準備しておいた。そのCD-Rを用いて、ハードディスクのLinux領域にインストールを行なったのである。

 

ここで、注意することは、GRUBのインストールを行なう場所である。

 

Fedoraの場合、GRUBをインストールするのだが、この設定はデフォルトでは、ハードディスクのブートセクターとなるとおもうが、私が行なったときは、ここではなく、あらかし゜め分割して作成したLinux領域の先頭を指定した。(これが良いかどうかはわからないが、いずれ、MBMでOSの切り替えを行なうのでどちらでも良いかもしれない。)

 

さて、ここまで行なうと、一応、WindowsとLinuxの両方がインストールされた状態になる。ここで、Linuxのシステムが、先にインストールしたWindowsを認識していてくれれば問題ないのだが、Fedora14の場合は、それができていなかった。

 

そこで、次に、ブートマネジャーをインストールすることになる。

 

2. マルチブートマネジャー(Multi Boot Manager、MBM)のインストール

 

MBMは、あらかじめインターネットのサイト http://elm-chan.org/fsw/mbm/mbm.html からダウンロードし、フロッピーディスクにインストールしておく。

 

そして、PCをフロッピーディスクから起動し、MBMをインストールするのである。(なお、サイトを見ると、最近、CD-Rのイメージファイルも提供されているようである。)

 

一回、これをインストールすると、ハードディスクのブートセクターを上書きしない限り、何回Linux側のOSのインストールを繰り返しても、MBM自体は残っている。ただし、Windowsを再インストールすると上書きされ、消えてしまうので注意が必要である。(消えてしまった場合には、MBMを再インストールすれば良い。)

 

ここまで行なうことによって、まず、起動時にOSの選択ができるようになる。Windows (XP)あるいはLinux (Fedora14)が選べるのである。

 

3. 無線LANの設定とインターネットへの接続

 

その次に、必要なことは、PCをインターネットに接続し、必要なアップデートを行なうことである。

 

ただ、その前に、無線LANでの接続を考えているので、まずは、無線LANを設定する必要がある。

 

今回入手したIBMのThinkPad R52には、無線LANがないので、最初にPCMCIAの無線LANカードを試してみた。Windowsの場合は、ドライバをインストールして設定すれば、それほど問題ではないと思われた。だが、入手したR52のPCMCIAカードのインターフェースが非常に不安定で、信頼のおけないことが判明した。カードを別のメーカーのものに変更しても不安定さはかわらなかったのだ。要するに、PCMCIAカードは使えないということである。

 

そこで、USBタイプのアダプタを入手し、これでまずWindows上で設定を行なった。

 

私が使用したアダプタは、プラネックスコミュニケーションズ株式会社(PCI)製のGW-USNano2-Mという無線LAN USBアダプタである。

 

 

Windows上では、比較的簡単に設定を行なうことができた。製品に添付されているドライバソフトを使う。この製品はUSBタイプだが、安定して使用することができたのだ。自宅では、無線LANのアクセスポイントをルーターの次に配置している。ここの設定条件をPC側のアダプタに設定することによって、インターネットに接続できるようになった。これで、Windowsや他のソフトのアップデートができるようになった。

 

さて、次は、Linux (Fedora14)側の設定をしなければならない。このためには、GW-USNano2-Mが、どのようなICのチップを用いているかを調べ、それに合ったLinuxのドライバソフトをインストールする必要がある。

 

このサイト(https://www37.atwiki.jp/linux_kai/pages/52.html?guid=on) にある゛情報によれば、使用されているRF-ICチップは、RealtekのRTL8192CUとのこと。

 

これをインターネットで検索したところ、次のところにあることがわかった。

 

RTL8188CUS_v2.0.1212.zip(このファイルの中に同梱されている)
http://download.wireless-driver.com/driver/Realtek/RTL8188CUS/RTL8188CUS_v2.0.1212.zip

 

または、

 

RTL8192CU_linux_v2.0.1324.zip
http://218.210.127.131/downloads/RedirectFTPSite.aspx?SiteID=1&DownTypeID=3&DownID=918&PFid=48&Conn=4

 

これをダウンロードし、展開してインストールを行ない、いったん、PCを再起動させる。すると、無線LANが使えるようになった。

 

ここまでくれば、あとは、必要なアップデートを行なうのみである。

 

4. 最後に

 

以上は、私がIBMのThinkPad R52を入手し、無線LANアダプタとしてPlanexのGW-USNano2-Mを用いて、Windows(XP)およびLinux(Fedora14)の両方で、インターネットに接続するまでの経過を記したものである。

 

PCのデュアルブートは、無線LANを使う場合、設定に少し手間がかかるが、この方法が少しでも参考になれば幸いである。

 

(ご注意: ここに述べた方法は、筆者が行なった経験を参考として記述したものです。当然ですが、実施はあくまでも自己責任で行なって下さい。この方法を実施した結果については、筆者・サイト管理者はいかなる責任・義務も負わないものとします。)

 

(2011-3-21)

 

Fedoraで公衆無線LAN (Cartina UM)(その2)

最近、BBモバイルポイントの設置してあるはずのマクドナルドで、インターネットに接続するためにネットブックCartina UMを開くことが何回かあった。そして、そのうちの7割くらいは、なかなか接続できないことも経験した。せっかく、Yカメラで@wig-cardを入手したのに、残念というほかない。たしか、半年前くらいは、ちゃんと接続できたのにな、とおもいながら、そんなときは、PHSの携帯電話をさっさとUSBケーブルでCartina UMとつなぎ、ダイヤルアップ接続をして、メールを拾う、というようなことでなんとかしのいできた。

 

つながらない原因は、いったいなんだったのだろうか、といろいろ考えているうちに、周囲を見渡しておもいあたった。マクドナルドでは、ゲームをしている人たち、特に若者が異様に多い。手には、PSPやDSらしきものが見える。これらも無線LANのAPであるBBモバイルポイントを使用しているのではないか、と。

 

いままで、LinuxのFedora-11をOSにして使っていたCartina UMであるが、Network ManagerがAPを認識する、しないは、これらのPSPやDSの使用数・状態にかかっていたのだと気づいた。

 

以前に書いた記事で、Network Managerがなかなかリンクの確立ができなかったのは、APの電波の強度が弱いこともあるが、これらのPSPやDSも原因だったのでは、と思ったのである。

 

確かに、半年前は確実にネットブックCartina UM/Fedora-11でインターネット接続できたマクドナルドのお店が、いまは減少しつつあるのだ、と強く実感した次第であった。

 

同じ店内にもかかわらず、Fedora-11のNetwork設定の確認画面では、
BBモバイルポイント(●)の他にも別のAPがいくつか確認できる。

 

(2010-3-21)

 

Fedoraでダイヤルアップ接続 (Cartina UM)

久しぶりに、ダイヤルアップ接続に挑戦した。いや、Linux OSとしては初めてかなとおもう。まだ、ブロードバンドが普及しない時代に、PCのシリアルポートにモデムを接続し、電話回線を使ってインターネット接続したことはあるが、それ以来である。

 

今回は、ネットブックのPrime PC Cartina UMを使って、Fedora 11にて、また、モデムとしてはPHS携帯電話であるToshiba製の WX320Tを使用してインターネット接続した。

こうすることで、公衆無線LANが使用できない環境でも、無線電波を使ってインターネット接続できると考えたからであった。(WX320Tは、つなぎ放題で契約中のものを使用した。)

 

ここでは、おおよその手順と、途中でつまづいた問題点(最終的には解決したが)を紹介しようとおもう。

 

以下の手順を行う前に、無線LANのスイッチはOFFにしておく。([Fn]+[F2]で左下手前の4番めの青色のランプが消灯するはずである。)

 

Cartina UMには、USBポートが複数あるが、そのうちのひとつのポートとWX320TのUSB端子とを接続する。そして、lsusb、およびdmesgコマンドを実施してみる。

 

$ lsusb

---(省略)---

Bus 001 Device 004: ID 0bda:0156 Realtek Semiconductor Corp. Mass Stroage Device

Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub

Bus 005 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub

Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub

Bus 002 Device 004: ID 0930:0d35 Toshiba Corp.

---(省略)---

 

のように、Toshiba製のデバイスが認識され、

 

$ dmesg

---(省略)---

usb 2-2: USB disconnect, address 2

usb 2-2: new full speed USB device using uhci_hcd and address 3

usb 2-2: New USB device found, idVendor=0930, idProduct=0d35

usb 2-2: New USB device strings: Mfr=0, Product=0, SerialNumber=0

usb 2-2: configuration #1 chosen from 1 choice

cdc_acm 2-2:1.0: ttyACM0: USB ACM device

---(省略)---

 

のように、このデバイスが「ttyACM0」という名称で識別されていることが確認できるはずである。

 

この確認ができたら、次に、[システム]-[管理]-[ネットワーク]のメニューで、「ネットワーク設定」のタブを選択する。[ハードウェア]-[新規]-[Modem]で、「モデム設定」の別ウィンドウが現れるので、[デバイス]は、「/dev/ttyACM0」を入力し、その他はデフォルトのままとする。

 

さらに、[デバイス]-[新規]を選び、プロバイダーの登録情報を入力する。そして、このときのプロバイダー名が例えば「abcde」だとする。

 

ここまで完了すると、「/etc/ppp/peers」のディレクトリに「abcde」というファイルが自動的にできているはずである。また、「/etc/sysconfig/network-scripts」のディレクトリに、「ifcfg-abcde」というファイルが、もうひとつ、「/etc/sysconfig/networking/devices」のディレクトリにも、「ifcfg-abcde」というファイル(同じもの)ができているとおもう。

 

ここまで設定できたら、本来は、[システム]-[管理]-[ネットワークデバイスの制御]のメニューを開いて、「デバイス ppp0」を選択して「起動」をクリックすれば、ダイヤルアップで接続できるはずであった。

 

ここでひとつ、問題が生じたのであった。上述の手順で行うのだが、モデムが動作しない。どうも、ATコマンドの一部をWX320Tが認識しないようであった。いろいろ調査してみて、次のファイルを少し修正しなければならないことが判明した。

 

それは、「wvdial.conf」というファイルで、上記の設定を行うと自動的に作成されるファイルなのだが、その中にある「Init3=」から始まる一行を削除する必要があったのである。

 

# cat /etc/wvdial.conf ( ← rootでの処理が必要になる)

[Modem0]

Modem = /dev/ttyACM0

Baud = 460800

SetVolume = 0

Dial Command = ATDT

Init1 = ATZ

Init3 = ATM0 ( ←---- この行を削除する )

FlowControl = NOFLOW

[Dialer abcde]

Username = xxxxx@xxxxx.net

Password = xxxxxxxxxx

Phone = 0570570xxx##61

Stupid Mode = 1

Init1 = ATZ

Inherits = Modem0

 

このうちの、「Init3 = ATM0」をviエディタなどで削除する。そして、[システム]-[管理]-[ネットワークデバイスの制御]のメニューを開いて、「デバイス ppp0」を選択して「起動」をクリックする。こうして、ようやく、ダイヤルアップで接続できたのであった。

 

久しぶりに、モデムの「ATコマンド」なるものを使用してみた。Windowsでは、デバイスドライバーをWX320Tに付属しているCD-ROMからインストールしたので、特にこのようなつまづきはなかった。他のLinuxディストリビューションではどうか不明だが、この記述がなんらかの参考になれば、と願っている。

 

最後にひとこと、やはり、ダイヤルアップのPHSモデム接続では、速度は遅いと感じる。

 

(2009-11-15)

 

 

上記の記事を書いた後で、Fedora 11を再インストールしました。ほぼ、同じ方法で、ダイヤルアップ接続できたのですが、一点、パッケージwvdialのインストールが必要でした。もし、途中でメッセージがでた場合は、

 

# yum install wvdial

 

で、できるとおもいます。

 

(2009-12-30)

 

PCのダウンと復旧の顛末

いま自宅でメインに使用しているPCがダウンしてしまった。Windows側は立ち上がるのだが、Linux側がまったく立ち上がらない。

 

いままでは、Windows(XP)とlinux(TurboLinux Fuji)を住み分けして使っていた。私は、Linuxの初心者であって、あまり詳しいほうではない。それでも、インターネット、メール、文書作成など、大抵のことはLinuxでできるようになったが、どうしてもWindowsでないとできないものがあるので、デュアルブートの状態にしていた。

 

使っているPCはメインメモリが320MBで、およそ100GBのハードディスクを分割して、使っている。その構成は、WindowsXP(FAT32)、Linux(Boot)(ext3)、Linux(root)(ext3)、LinuxSwap、Data(FAT32)としている。また、起動時のエントリーは、MBM (Multi Boot Manager)を使用させてもらっている。

 

先日、ある時、突然に、LinuxのBootができなくなってしまった。MBMでは「Invalid」という表示でエラーになった。また、Windows側からLinuxのシステムを監視できるソフト「ext2fs」を使って見てみると、Linux(Boot)のセクションにあるべきファイルがすべて消えていることが判明した。

 

幸いなことに、データは別のパーティションにバックアップしてあったので、事なきを得たが、やっかいなことに遭遇したものだとおもったのである。

 

実は、たしか以前にもこんな現象があった。そのときは同じLinuxのDistributionを最初からインストールしなおしたという記憶があった。

 

それで、今回も、同様に行おうとおもったのだが、この際、別のLinuxを入れてみるのもいいかなとおもい、いろいろと試してみることにしたのであった。

 

まず、TurboLinux Client 2008 である。

 

インストール自体はうまくでき、無線LANの設定もOKであった。問題は、大きく2点。

 

ひとつは、マウントされるWindows領域の漢字名のファイルが文字化けしてしまうこと。いろいろ試したが、どうにも直らない。

 

もうひとつは、音楽関連のソフト「mplayer」がデフォルトでは動作しない。yumのシステムでインストールは一応されるようなのだが、動作させるとエラーになってしまう。そこで直接、ファイルをダウンロードし、自分でコンパイルして一応は動作させることができた。ただ、この場合も、画面の大きさの制御ができないという欠点がでてきた。

 

次に試したのが、Fedora 11である。

 

この場合は、システムのインストールと無線LANの設定は問題なくできた。

 

だが、「mplayer」が、しかし、うまく動作しない。これもyumのインストールでできたのだが、今度は、画面は問題ないものの、音のとびが発生してしまった。どうも画面と音がずれているようだ。その他の問題はなかったのだが、「mplayer」で音楽が聞けないことは、やはり問題であって、いまひとつ使うことにためらいを覚えてしまった。

 

これらの原因はおそらく、PCに搭載されているメモリにあるのだろう。なにしろ、320MBのメインメモリなので、最近のディストリビューションでは、PC側の負担が大きすぎているのだろうとおもっている。

 

なので、結論としては、やはり、いままで使用できていたTurbolinux Fujiを入れ直すということにしたのだ。そして、ほぼ一日をかけて、復旧させた。

 

メモリの少ないPCでは、最近のデストリビューションを扱うには無理があったようだ。

 

でも、本当になんとかできないのだろうか。もう少し、解決策を探ってみようかとも考えている。

 

(2009-8-17)

 

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