- 投稿 2023/02/03
- 体験
先日、医療費還付金詐欺らしき電話がかかってきました。
以下、その顛末です。
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2月2日(木)の15:40頃、○○○市の国民健康保険課の田口という人から電話がかかってきました。
「○○さんですね?」と確認をとった後に、次のようなことを言ってきました。
「昨年の11月に、医療費明細の確認書類を送っていて、その中に返信が必要な書類が入っていたのですが、あなたからはまだ返信を受け取っておらず、期限が過ぎているので電話しました」とのことでした。
さて、国民健康保険の医療費明細の確認書類はここ数か月には受け取った記憶がないのですが、念のため、最近届いた郵便物をひっくり返してみたところ、国保年金課からの傷病見舞金の書類があったので、これかと思い、電話口で話したところ、そうではないとのこと。
そこで、「では、その書類は届いていませんが」と伝えたところ、「では再度送りますので確認して下さい」ということでいったん電話は切れました。
こちらも、後で書類が送られてから、必要な返信をすればいいかなと思ってその場は終わりました。
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しかし、その電話の約5分後、今度は同じ○○○市の国民健康保険課の犬飼という人から電話がかかってきたのです。
「さきほど田口さんから電話があって、もう一度、書類を送ってくださるとのことでしたが」と応えると、
「国民健康保険の還付金が18,958円あるのですが、12月15日が期限だったのですが、.....。」
そこで、もっと詳しく尋ねようとして、「少しお待ち下さい」と電話口で話したところ、
突然、電話が切れてしまいました。
なんだ、この対応は.....。
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そこで、今度は、事実確認のため、こちらから○○○市の国民健康保険コールセンターに直接電話をして、上記のいきさつをお伝えし、「○○○市の国民健康保険課に、田口もしくは犬飼という人物は在籍(実在)しているか」という質問をしました。
「もし、在籍されているのであれば、電話をつないでほしい、在籍(実在)されてなければ課長クラスの人につないでほしい」との話をオペレーターの方にしました。
担当の方が電話口に代られて、
「○○○市の国民健康保険課に田口、犬飼という人物は在籍していません。
また、医療費明細の書類は、これから2月以降発送するので、11月に発送することはありません。
また、国民健康保険課ではなく、国保年金課です。」とのことでした。
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以上が、やりとりの概要です。
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結論としては、これは詐欺の電話だった、とおもわれます。
日中のタイミングを見計らって電話してきました。
詐欺の電話をかけた人物はターゲットの名前と電話番号は知っていたようです。
ここからは、推測になりますが、
詐欺は二人組で、ひとりは、ターゲットとなる人物(○○さん)が実在するか、
国民健康保険に入っている人かどうかを確認する役割、のようです。
国民健康保険は自営業か、会社や団体の健康保険に加入していない高齢者が主に加入しているようです。
名前と電話番号はどこからか不明ですがあらかじめ入手したのでしょう。
実際には送っていないのに、事前に医療費明細の確認書類を送ったといって、もっともらしく印象づけるとともに、次の電話の布石としたのです。
もうひとりの、5分後に電話をかけてきた人物は、
「国民健康保険の還付金が18,958円あるのですが、12月15日が期限だったのですが、.....。」
と話して、途中で怪しまれたと気づいたのか、いきなり電話を切ってしまいました。
おそらく、このさきの展開として、
「医療費の還付金がもどるが、手続きの期限を過ぎたので、早く手続きしてほしい」と急かせて銀行やコンビニのATMに行くように指示する、といった流れになるのでは、と推測しています。
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後で調べたら、○○○市のホームページに、「医療費の還付金詐欺と思われる電話が本市で続発しています!ご注意下さい!」という記事が掲載されていました。
このような電話には、充分気をつけましょう。
(2023-2-3)