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樺沢紫苑さんの『父親はどこへ消えたか_映画で語る現代心理分析』

本のタイトルにちょっと衝撃を感じた。精神科医であり、なおかつ、作家、映画評論家でもある樺沢紫苑(かばさわ・しおん)さんの新刊「父親はどこへ消えたか」である。

 

現代の日本人が抱えるさまざな問題、いじめや引きこもり、草食系男子、友だち化した「パパ」、強い母親に文句も言えない弱い父親。子供に尊敬されない個性のない父親。目標喪失、将来に希望の持てない子供たち。リーダー不在の日本の政治や経済。

 

一見して無関係に見えるこれらの諸問題は、すべて父性喪失、父性不在と深く関わっていると、樺沢さんは考え、いま「父性」の問題に対処しないと、10年後の日本はたいへんなことになると、危惧しておられる。

 

実際に、樺沢さんの精神科医としての経験によると、強い母親、弱い父親の元に育った患者さんは、非常に精神的に不安定でストレスに弱いという傾向があるという。

 

この本には、

 

『スター・ウォーズ』『エヴァンゲリオン』『機動戦士ガンダム』
『ONE PIECE』『崖の上のポニョ』『ゴッドファーザー』
『巨人の星』『エクソシスト』『シェーン』『ALWAYS 三丁目の夕日』
『スパイダーマン』『ダーク・ナイト』『ハリーポッター』シリーズ
『サマーウォーズ』『理由なき反抗』『普通の人々』
『オペラ座の怪人』『卒業』『ソウル・サーファー』

 

など、100本以上の映画、アニメ、漫画を題材に「父性」や「父親のあり方」が語られているそうだ。

 

日本に「父性」を取り戻そう!

そんなメッセージを込め執筆した本が、
『父親はどこへ消えたか 映画で語る現代心理分析』(学芸みらい社)である。

 

興味がある内容なので、すぐに購入してしまった。到着は12月とのこと。

 

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父親はどこへ消えたか -映画で語る現代心理分析- (シエスタ)

(2012-11-24)