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小学校のこと

私が6歳から12歳まで通った小学校がことし(2004年)の3月で閉鎖されることになったそうです。先日、閉校記念碑を建立するための寄付金のお願い文書が自宅に届きました。

 

十数年前から複式学級になっていることは知っていましたが、時代の移り変わりを感じます。

 

いまの児童数は17名で、廃校後は一番近い小学校に通学することになるそうです。私が子供の頃、自宅から小学校まで子供の足でおよそ30分くらいかかって通学していました。今度はもっとかかるとおもうのですが、いまの時代てすからおそらくバスなどで通学するようになるのだとおもいます。

 

小学校には思い出がたくさんあります。最近ではめったにできない学校行事として、たけのこ狩り、スキー遠足、スキー大会がありました。

 

 

たけのこ狩りは5月ごろ、山の中へ調理用具一式とご飯、必要なたまごやジャガイモなどを持ち込み、まず午前中はたけのこを取りに山の中にはいっていきます。児童と引率の先生や父兄の人数に十分な量のたけのこ(山竹ですので細く小柄)が採れたら、その皮むきをし、味噌汁をつくります。その場で昼食にたけのこ汁をいただき、かたづけて帰ってくるといった具合です。

 

大きななべをもっていく子、まな板を持っていく子、飯盒を持っていく子、など、分担して一日を過ごしました。

 

スキー大会は、小学校のすぐ裏山で、行います。運動会のようなものです。

 

スキー遠足は、先生がひとクラス(約45人)の児童を引率して、山から山へみんなで移動します。全員がスキーを履いて、先生に着いていくわけです。およそ10キロメートルくらいを一日でまわります。また、そのときにプロの猟師をふたりくらい雇って、うさぎ狩りをします。

 

うさぎの足跡は非常に特徴的で雪の上にくっきりとついていますので、どのあたりにウサギがひそんでいるかすぐわかります。猟師が仕掛けたわなをチェックしたり、姿を見つけると鉄砲で打ってつかまえます。つかまえたうさぎを、小学校に持ち帰り、調理しウサギ汁にしてみんなで食べたこともありました。当時は食肉が不足していましたので、こういったものは貴重なカロリー源として、山の人たちに重用されていたのでしょう。

 

もちろん、現在では、食肉はいろんな流通ルートではいってきますから、当時のウサギ狩りのようなことはおそらく小学校でも行ってはいないとおもいます。

 

私が小学校のころに体験したなつかしい貴重な思い出です。

 

(2004-2-21)