- 投稿 2020/05/06
- PC・ネットワーク
Windows10のPCを立ち上げて、左下のスタートボタンから「設定」をクリックし、設定ホーム画面が開いたとき、あなたのPCは、次のA、Bのうち、どちらの画面になっているでしょうか。
type - A
type - B
実は、手元にある2台のPCのうち、1台は「A」、もう1台は「B」と、設定ホーム画面上部のアカウント情報が表示されないPCと、表示されるPCがあったのでした。
長いこと不思議でしたが、いろいろ調べたところ、ようやく原因らしきことがわかってきました。
この記事は、そのメモになります。
1. 経緯
変化に気づきはじめたのは、Windows10のバージョンを1903から1909にアップデートした直後からでした。
バージョンが1903のときは、いずれのPCも「A」の画面が表示されていました。それ以前と同じなので特に違和感はありませんでした。
バージョンを1909にアップデートしたところ、1台は「A」、もう1台は「B」と、異なる画面が表示されるようになったのでした。それ以降に何回かWindows Updateがありましたが、設定ホーム画面上部のアカウント情報の表示については変化がありませんでした。
調べた結果、「A」から「B」の画面に移行しようとしていて、一部のPCのみに先行して「B」の画面を試験的に適用しているらしいことがわかりました。ですから、まだ全部のPCに適用されているわけではないようです。
ただ、ずくにも適用することはできるようで、その方法が次の記事にありました。
How to enable Settings header design on Windows 10 version 1903
( https://pureinfotech.com/enable-settings-header-windows-10/ )
この記事をみると、Windowsのバージョンが1809から1903にアップされたころから始まったようです。
2. 設定ホーム画面上部のアカウント情報を表示させる方法
いずれは新しい「B」の画面に移行されると思われますが、いまだに「A」の画面の場合は、「B」の画面にすぐに移行させる方法があります。
(1) Githubのサイトから最新のmach2という圧縮zipファイルをダウンロードする。
この記事を書いている時点では、サイトは
https://github.com/riverar/mach2/releases
ダウンロードすべきファイルは
mach2_0.3.0.0_x64.zip ← (64ビットPCの場合)
です。
(2) ダウンロードしたzipファイルを任意のフォルダに移動し、そこで展開します。
例えば、以下の例では、フォルダとして、C:\Users\user01 に移動して展開しています。
(3) 左下のスタートボタンから「Windowsシステムツール」-「コマンドプロンプト」を選び、右クリックし、管理者モードで実行します。
(4) cdコマンドで、さきほど展開したフォルダに入ります。
C:\Windows\system32>cd \Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64
C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>dir
ドライブ C のボリューム ラベルは Windows10 です
ボリューム シリアル番号は 9EA5-12DC です
C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64 のディレクトリ
2020/05/06 09:47 <dir>.
2020/05/06 09:47 <dir>..
2020/05/06 09:47 42 features.txt
2020/05/06 09:47 35,821 LICENSE
2020/05/06 09:47 766,464 mach2.exe
2020/05/06 09:47 1,527,592 msdia140.dll
4 個のファイル 2,329,919 バイト
2 個のディレクトリ 44,843,421,696 バイトの空き領域
(5) 次のコマンドをタイプし、実行します。
mach2 enable 18299130
Copyright (c) Rafael RiveraThis program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions.OK.C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>
(6) これで、「コマンドプロンプト」は閉じてかまいません。いったん、設定ホーム画面を閉じて、再び左下から「設定」をクリックし、設定ホーム画面を開くと、設定ホーム画面上部のアカウント情報が表示された「B」の画面になっているはずです。
3, 注意事項
注意事項として、このアプリケーションはサードパーティから提供されていますが、保証はされていない、また、ウィルス対策ソフトで悪意のあるアプリとして誤認識されてしまうかもしれない、ということです。もし、この方法を試みる場合は自己責任で実施して下さるようお願いします。
(2020-5-6)
4, 追記 - Windows10 に May 2020 Update を適用したらこうなった .......
Windows10のアップデートを実施しました。Versionは2004 になりました。
それで、このアカウント情報の表示部分がどうなったかというと、元にもどりました。すなわち、type-A の画面にもどってしまいました。
おそらく、これがデフォルトなのでしょう。これから変わるかもしれませんが、.......。
ということで、再度、type-Bの画面を上記の方法で設定してみることにしました。
左下のスタートボタンから「Windowsシステムツール」-「コマンドプロンプト」を選び、右クリックし、管理者モードで実行することになります。
C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>mach2 display ← どういう状態か表示する
mach2 0.3 - Feature Control Multi-toolCopyright (c) Rafael RiveraThis program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions.
Enabled:
23877894 (variant: 1) ← 現状では、これが有効
Disabled:
Defaulted:
20455539
C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>mach2 enable 18299130 ← 前回と同様に適用
mach2 0.3 - Feature Control Multi-tool
Copyright (c) Rafael Rivera
This program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions.
OK.
C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>mach2 display ← 再び状態を表示
mach2 0.3 - Feature Control Multi-tool
Copyright (c) Rafael Rivera
This program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions.
Enabled:
23877894 (variant: 1)
18299130 ← これが追加された
Disabled:
Defaulted:
20455539
C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>
これで、再度、設定ホーム画面を閉じて、再び左下から「設定」をクリックし、設定ホーム画面を開いたところ、次の type-C の画面になりました。
type-C
以前の type-B にあった「リワード」の項目はなくなりました。また、ユーザーの画像を設定しているのですが、これが消えてしまいました。
というわけで、Windows10 の May 2020 Update を適用すると、また変化しますよ、という報告でした。
(2020-5-31 追記)