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心に残る「YELL」

最近、よく聞くうたのひとつに、"いきものがかり"というアーティストのグループの「YELL」という曲がある。昨年末の紅白歌合戦でも紹介されたらしい。たまたま先日アクセスしたYahoo Musicのランキングで、よく視聴される曲のJPOP一位になっていた。

 

この曲は、これから新しい道に進もうとする人々に「エール」を贈るというような内容の歌詞であったとおもうが、良い作品だとおもう。卒業シーズンが近づくと、流行るのだろうか。どの世代の者にとっても、ある者は遠い昔を想い起こし、またある者はつい先日に体験したような感覚で、不思議に惹き込まれるような曲である。

 

卒業式はひとつの区切りに過ぎない。しかし、そこから未知の大海に一歩踏み出すためのマイルストーンなのである。

 

卒業ソングといえば、昔は「蛍の光」「仰げば尊し」が定番であったが、「贈る言葉」がいっとき歌われた時代があった。最近では、川嶋あいの「旅立ちの日に...」なども卒業ソングのひとつであった。現代の中学校や高校の卒業式は、卒業生と在校生とが、互いにうたを贈り、交換をするという形式が採用されていることも多いと聞いている。このような場で歌われることもあるのだろうとおもう。

 

心に残るうたは、なにか人を惹きつける「ちから」を持っている。励まされることもある。特に、卒業に関するうたは、人生のマイルストンにあたる時に存在する人々(自分自身も含めて)を励ます「ちから」を持っているのだろうか。長い人生の中で、いつかその意味を振り返り、原点に戻って、見つめ直す時がくるのだろうか。

 

(2010-01-18)