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昔、幼少の頃に体験した、富山の「薬売り」の記憶がある。
いまでは、どうかわからないが、当時はどこの家庭にも置き薬(家庭常備薬)の木箱がおいてあった。そして、ちょっとした風邪や頭痛、腹痛のときにその箱から必要なお薬を取り出して、お世話になる。体が弱かった筆者には、そういったことが、よくあったものだ。
年に一回か二回、薬の補充と使用した分の薬の料金回収に、富山からわざわざ、薬売りの人が訪問してくる。家では、茶の間にお通しし、お茶をすすめる。いろんな雑談をし、消費した薬の補充と使った分の会計を済ませて、また、別の家へと訪問される。そのときに、紙でできた風船、紙風船を何枚か下さるのだ。
祖母は、こうした訪問を楽しみにしていた。
製薬メーカーの広告がはいっていたかどうか定かではないが、カラフルな紙風船は筆者にも、頭の片隅に記憶として残っていた。
そんなことを思い出させてくれた歌があった。
おかっぱミユキというストリートミュージシャンである。
東京都の薬剤師会の依頼で作詞作曲したという。
昔の薬売りが、現代では、薬局、薬局の薬剤師さんになっている。それだけ、我々もちょっとしたことでなんらかのお薬の世話になっているのだなとおもう。
そんな中でも、薬剤師さんのお仕事はあまり知られていない。少しでもこんなことがあるんだよ、と、知ってもらう。この歌は、軽快なPOP調ではあるが、紙風船という素材を通じて、心に響くものを持っている。
歌っているおかっぱミユキさんは、以前、myk(みゆき)という名で、エレジーという音楽バンドのボーカルとして活躍していた。
先日、10月に、エレジー結成10周年の記念コンサートを行なったという。
いまは、CINEMASというグループで、主に神奈川県の座間の付近で活躍されているという。
ちょっとハスキーな、しかし、こぶしを持った特徴的なうたい方が、聴いていて心地よく響き、とても良い.....。と感じているのは筆者だけだろうか。
紙風船のうた、一度聴いてみて下さい。
(2014-11-4)