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    2009/08/23

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    久しぶりに、帰省した。盆の時期、墓参が目的だった。たまたま、その日は快晴で、すっきりした青空と緑を堪能することができた。電車での帰省なのだが、車窓から見る山々と ...

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    2009/08/19

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    6月の終わりに、T社の株主総会というものに初めて出席してみた。例年、この時期になると、案内状がくるのだが、いつもは、仕事が忙しくてとても時間がとれない。だから、 ...

  • 24年前の夢

    2009/07/04

    体験

    「不思議な石ころ」という別名で知られる電子セラミック部品は、いまではテレビや携帯電話をはじめ、ほとんどの電化製品に使われるようになった。セラミックコンデンサやチ ...

  • 日記
この夏、感じたこと

久しぶりに、帰省した。盆の時期、墓参が目的だった。たまたま、その日は快晴で、すっきりした青空と緑を堪能することができた。電車での帰省なのだが、車窓から見る山々と田園に続く緑はまさに夏の風景そのものであった。

 

(新幹線の車窓からみた浅間山。)

 

しかしである。今年は日照不足だとのこと。いままで、雨や曇りのはっきりしない天候が長く続いたのだとのことであった。そのためか、稲の生育も遅れているようだ。そういわれてみると、たしかに稲穂の芽の出具合も良くない。トマトも成熟しないうちに落下してしまっているのを目にした。例年にない異常気象だといい、農作物の生育にも大きな影響を与えているという。

 

そして、墓参を済ませた後での会話。引退した老夫婦の語る言葉は重い。いま、農山村ではなにが起きているか。それは、住民の高齢化と、若者の減少、それにともなう農地の荒廃、これらを改めて、認識させられた。

 

ひとつは、高齢者の問題がある。私の出身の集落では、所帯数が17戸と少なくなっている。しかも、そのうち、高齢者の単身所帯がいくつかあるという。また、50歳以上だけの所帯も多い。老親とその子供ひとりの所帯も多い。

 

人口の少ない農山村では連れ合いに先立たれた高齢者は、元気なうちはまだいいが、体が不自由になると、介護の問題がでてくる。

 

特別養護老人ホームは、常に満杯とのこと。最近、またひとつが新たに建設されて、オープンしたときいた。しかし、そこも既に満杯で、入所待ちの状態が続いているという。

どこどこのだれそれが、具合悪いとか、入所したとか、いろいろ聞かされる。

 

もうひとつは、産業の空洞化の問題である。もはや、専業農家では成り立たない。若者は職を求めて都会に出て行く。都会とはいわないまでも、山間部から交通の便利な平野部に移り、そこに暮らし始める。農地は、減反政策と若者の減少で手つかず、荒れたままの状態になっている。

 

そこは、見た目、緑が多いのだが、実状は、荒れた田んぼに野性の草木が成長し手がつけられない状態になってしまっている。

 

また、働きたくても、この不況で仕事がない。いままで、働き口を提供していた半導体メーカーが不況で人員削減、契約社員の契約解除を行なうなど。自宅から通勤できる範囲には、仕事がないというのだ。

 

(夏の風景。)

 

これに関連して、交通の問題がある。農山村では、自家用車が必須である。私の出身の集落に関しては、路線バスは、一日4本が通るのみである。それも停留所は、集落の中心から500メートルも離れた場所にある。

 

帰省の折、このバスに乗車して驚いた。40人乗りのサイズのバスだが、ターミナルからのお客はたったひとり(筆者のみ)であった。途中、老婦人がふたりほど乗り降りがあった程度で、私が停留所で降りたら後は運転手さんひとり。片道15キロメートルの路線(うち、山間部が7キロメートル程度ある)をたった数人の顧客で運転しても、とても採算がとれるとは思えない。

 

しかし、自家用車という手段を持たない高齢者などにとっては生命線ともいえるものであり、路線バスの公共性もあって廃止できないとはおもうが、問題は多いとおもう。

 

なかなか、すぐに解決できるような問題ではない。複雑な気持ちを胸に、故郷を後にしたのであった。

 

(バス停。一日4回、路線バスが停車する。)

 

(2009-8-23)

 

 

 

  • 体験
株主総会

6月の終わりに、T社の株主総会というものに初めて出席してみた。

 

例年、この時期になると、案内状がくるのだが、いつもは、仕事が忙しくてとても時間がとれない。だから、委任状をだして、それで終わってしまう。しかし、今回は、たまたま休みがとれたこともあって、興味本位で出かけてみた。

 

会場は、R駅付近のK館である。朝、開始のおよそ1時間前に到着。まず、案内状と引換に、入場者証を受け取る。これには番号が記載されており、おそらく入場者の順番を示すものだとおもった。全体で5000人ほど、おもったよりも多い株主の出席者数であった。

 

前方の大型スクリーンに、議事が映し出されている。だんだんと入場者の数が増えていく。

 

開始の時間になった。役員の方々の入場、そして、報告事項の説明になった。T社は、スクリーンを用いて動画でしろうとの我々にもわかりやすく説明してもらった。とても良い方法だとおもう。また、社長自らの明瞭な報告も良かった。

 

これで、約1時間半、その後、報告事項に対する質疑の時間、ここまでで約2時間、そして最後に、審議事項の提案と採決にはいった。取締役会の提案は社長自らが提案され、とても明瞭でわかりやすいものであった。

 

個人の株主からの提案もあったが、株主総会での議決事項にはふさわしくないとおもっていた。案の定、個人株主提案は否決された。(取締役会提案はすべて可決された。念のため。)

 

そして、約2時間半を以って、株主総会は無事終了した。

 

その後、会場に展示されたT社の商品の展示説明を受け、おみやげをいただいて会場を後にした。

 

株主総会への出席は、初めての経験だったが、なるほど、こんな感じで進んでいるのか、という感覚を持つことができた。それにしても、会場の受付そして案内の方々の丁寧な対応には驚いた。こういう細やかな対応が、T社の価値を引き上げているのだとおもえる。

 

皆さんも機会があれば、出席してみると良いとおもう。なにか、普段、気づかない新しい発見があるかもしれない。

 

(2009-8-17)

 

 

 

Fedoraで公衆無線LAN (Cartina UM)

いわゆるネットブックのCartina UMを使って、Fedora 11で、自宅の無線LANに接続することができたことは、以前に書いた。

 

今回は、街中での使用を前提に、公衆無線LANに挑戦してみることにした。接続方法は、様々紹介されているようであるが、今回は、マクドナルドに設置されている「BBモバイルポイント」を使っての接続を試みた。

 

おおよその手順は、(1) IDの取得、(2)実際の接続、の2つである。

 

実際、調べてみると、いろいろな方法があることがわかった。IDの取得だが、クレジットカードのみの取扱いのところもあるし、プリペイドカードでできる場合もある。また、接続のプロバイダも、アクセスポイントの種類もたくさんある。費用もさまざま。ここで紹介するのは、私が経験した、あくまでもひとつの例として考えてほしい。

 

あらかじめ、Yカメラで販売されているwig-cardというプリペイドカードを入手しておく。これには、「有効化」および「ログイン」の時の情報が記載されている。

 

まず、携帯電話で「有効化」の手続きを行う。

 

次に、カードにある情報に基づいて、携帯電話で、BBモバイルポイントのESS-IDとWEPキーを調べ、控えておく。

 

そして、マクドナルドにて、PCのスイッチをONにし、Fedoraを立ち上げ、Network Managerにて無線LAN接続を有効にするという操作を行う。すると、いくつかの無線LANのアクセスポイントが表示される。その中の「BBモバイルポイント」に相当するところをチェックし、でてきた画面でESS-IDを確認し、WEPキーを入力する。そして、「接続」をクリックする。問題なければ、ここで自動的にリンクが確立する(つまり繋がる)はずである。

 

「BBモバイルポイント」が提供する無線LANのアクセスポイントに接続されたかどうかを調べるには、コマンドライン端末より、

 

$ su

# /sbin/iwconfig

 

と入力し、WEPキーに相当する部分が正しく表示されていることで確認できた。

 

そして、最後に、ブラウザ(Firefoxなど)を立ち上げ、適当なURLを入れると、まず、「BBモバイルポイント」のページに接続され、そこで、「ログイン」のIDとパスワードの入力を求められる。いずれも、wig-cardに記載してあるので、入力する。認証されれば、それ以後、インターネットや電子メールが使えるようになる。

 

ログアウトは、BBモバイルポイントのページを最小化しておいて、終了時にログアウトする。

 

さて、問題点をひとつ。

 

何回か、この手順を行なってみて、気がついたのだが、FedoraのNetwork Managerを公衆無線LANで使用するときには、あらかじめ設定をしておかない方が良いみたいである。その場で、探し当てた無線LANアクセスポイントに接続する際に、WEPキーを入力するのみでリンクが確立される。

 

しかし、私の経験では、あらかじめ必要な情報をNetworkManagerに設定しておいてしまうと、なぜか、その設定情報に基づくアクセスポイントが検出される前に、自動的にアクセスポイントを検出しようとするようで、競合する情報のため、いつまでたっても自動的に接続のリンクが確立されない状態になるようだ。そしてタイムアウトの状態で切断されてしまう。(*下記の2009-9-9 追記も)

 

自宅での無線LAN接続では、このようなことは起きなかったので、よくわからない部分なのだが、公衆無線LAN利用時は、気をつけたいとおもう。

 

ともあれ、一度、BBモバイルポイントにつながってしまうと、後は、自宅で行なっていると同じような速度で、インターネットができるようになったのである。

 

(2009-8-17)

 

 

この現象は、まだよくわかっていないが、電波の弱い場所で接続しようとして起きるのかもしれない。実際、同じ店舗内でも差があるようなので、機会をみてもう少し調べてみたい。

 

(2009-9-9 追記)

 

 

Fedora 11 のカーネルのアップデートがあり適用した。その後、上記の件について、マクドナルドでの公衆無線LANの接続を試してみた。

 

その結果、上述した「あらかじめ必要な情報をNetworkManagerに設定した場合に自動的に接続のリンクが確立されない状態になり切断される」という現象は回避できるようになった。

 

今度は、あらかじめアクセスポイントの情報を設定しておいてもだいじょうぶで、自動的に接続できるということが判明した。すると、これまで、うまく接続できなかったのは、なんだったのだろうか。

 

考えられるのは、電波の強度が弱かったか、アップデート前の以前のNetworkManagerに問題があったかであるが、どうも前者らしい。もう少し様子見である。

 

(2009-10-4 追記)

 

 

 

  • 体験
24年前の夢

「不思議な石ころ」という別名で知られる電子セラミック部品は、いまではテレビや携帯電話をはじめ、ほとんどの電化製品に使われるようになった。セラミックコンデンサやチップ抵抗、チップコイル(インダクタ)などの小さいものから、スピーカ、ブザーなどのある程度の大きいものまでいろいろある。

 

私が、セラミック(陶磁器)と意識して初めて出会ったのは、もう30年以上前のことであった。ある時、ある機会に、透明な数センチ角の薄い板を見せてもらったのだ。ガラス板ではないという。それは、透光性アルミナと呼ばれるもので、白い粉末を焼き固めてできたものであったと聞かされた。

 

それを機に、セラミックに興味をもったのである。そして、希望して、電子セラミックスの開発を行なっていた部署に異動させてもらい、そこで電子セラミックスの勉強をさせていただいたのであった。

 

そのときは、まだこれらの電子セラミック部品がどこに使われ、そして将来、どのような発展を遂げるかは、未知数であった。でも可能性を秘めた材料部品として、期待していた。

 

セラミックの作り方は、基本的には昔から伝わっている陶器、磁器と同じ原理で、細かい粉末を固めて焼くという方法に変わりはない。しかし、電子セラミックの場合は、それらのプロセスを細かく制御するのである。例えば、配合の割合、粉末の粒径、仮焼、脱脂、本焼などの数値制御をし、そして、そこに機能を付与するのである。

 

当時、私は、あるセラミック部品材料の開発に携わっていた。そこで、開発が進み、ある区切りがついたとき、米国の学会でそのことを報告したことがある。そのときに、あわせて作った将来のビジョン(ロードマップとでもいうのだろうか)に、「壁掛けテレビ」の時代がやってくると記した。24年前のことである。

 

まだそのときは、パソコンが8ビットから16ビットへの移り変わりの時代だった。もちろん、ディスプレイはあの重たいブラウン管が主流であった。当時は「壁掛けテレビ」などはまだ夢のようだった。でも、いつか時代は進歩し、実現するときがくるに違いないとおもっていたのである。

 

小さな電子セラミック部品の開発をすすめながら、世の中の移り変わりを見ていたことになる。それから、小さな画面の液晶がではじめ、やがてそれがカラーになっていく様子を目の当たりにした。ハンドヘルドコンビュータや、ラップトップコンピュータとよばれた製品があらわれた時代で、最初白黒だった画面がやがてカラーになって見やすくなった。

 

そして、いまでは、液晶やプラズマディスプレイで大型サイズの画面の薄型テレビができ、もちろん壁掛けにもできるようになってきた。24年前に描いた夢は現実となった。

 

これらの薄型テレビにおいては、電子セラミック部品は、主役ではない。脇役である。しかし、とても重要な役割を果たしていることに気づかされる。

 

今後、どのように発展していくのだろうか。そして、これら脇役の「不思議な石ころ」は、どのような活躍を見せてくれるのだろうか。期待している。

 

(2009-7-4)

 

 

Cartina UMと無線LAN (Fedora11編)

昨年末にDosparaの通販で購入したPrime Note Cartina UM だが、これまでFedora 9 をOSとして使用していた。(Fedora Core 9 とばかり思いこんでいたのだが、いつのまにか Core が取れていたことに気がついた。)しかし、ここ半年くらいの間に、バージョンがあがり、6月の初めにFedora 11がリリースされた。そこで、これを機会に、OS を Fedora 11 にすることにした。

 

作業は、ISOイメージファイルのダウンロードから始まり、USBメモリへのインストール、USBメモリから起動し、ハードディスクの特定領域へインストール、無線LANの設定の順で実施した。

 

今回は、CD-RまたはDVD-Rにデータを焼かないで、USBメモリを使ってインストールすることにした。というのは、8GBのUSBメモリは1800円という価格で購入できたからであった。(メモリの価格下落は、我々消費者にはありがたいが、製造メーカーにとってはたいへんなことであるとおもう。本題から外れるので、この話はまた別の機会にしよう。)

 

以下は、その記録である。

 

最初は、Fedora 9 からのバージョンアップを考えていたので、DVDのインストールイメージファイル(約3.8GB)をダウンロードした。

 

こうすれば、開発ツール類も同時にインストールできるのではないかとおもっていた(なにしろ、サイズが3.8GBもあるのだから。)のも理由のひとつであった。

 

USBメモリへのインストールには、live USB creator というソフトを使用した。これには、Windows版が用意されていたので、別のWindows PCで動作させた。

 

さて、USBメモリへのインストールは、問題なく完了したのだが、問題はこの後に発生した。USBメモリから起動すると、インストールの画面になった。そして、ハードディスクの領域の設定などを確認する画面になり、必要な情報を書き込もうとするのだが、途中でエラーになってしまった。何度か、試みたが、うまくいかなかった。そして、あきらめて、元々のFedora 9 が入れてあるハードディスクから立ち上げようとしたら、もうシステムが立ち上がらない状態になってしまっていた。

 

そこで、少し手間がかかるが、新規にインストールをすることにした。今度は、CDのインストールイメージファイル(約700MB)をダウンロードした。

やはり同じ方法で、改めてUSBメモリにインストールしたのである。

 

そして、 USBメモリから起動し、Fedora 11 をLive CD の形で動作させ、その画面上の「ハードディスクへのインストール」から、インストール作業を行うことによって、ようやく無事インストールできたのであった。

 

カーネルのアップデートといくつかの開発ツール類をインストールするために、有線LANに一時的に接続しなければならなかったのは、Fedora 9 のときと同じであった。

 

無線LANの設定は、以前に紹介したドライバ(下記)をインストールした後に、Fedora の Network Manager でAPなどの設定をするだけで、簡単に接続できるようになった。

手順は、 Fedora 9 の場合とほぼ同じ(以前、資料 ( Cartina_UM_WLAN_with_FC9.pdf ) で紹介した項目の(1)から(7)までは同じ)であるが、(8)の設定は、Network Manager を起動して実施したほうが簡単なようにおもう。

 

WLAN driverは、例えばこのサイトなどにある。

 

以下は、主な手順である。(詳細は、前回の資料 ( Cartina_UM_WLAN_with_FC9.pdf ) を参照してほしい。)

 

$ tar xvfz rtl8187se_linux_26.1023.1118.2008.tar.gz

$ cd rtl8187se_linux_26.1023.1118.2008

$ make

$ su

# make install

 

なぜ、CDイメージからのインストールがうまくできて、DVDイメージからのインストールができなかったのか、詳しくは検証できていない。しかし、考えるに、ディスクのフォーマット、特に、ルート(/ )ディレクトリ以下を実装するディスクが従来のext3ではなく、新規のものになっていたことが原因かもしれない。このあたりは、今後の課題としておきたい。

 

さて、Cartina UM だが、画面サイズが 8.9インチであり、今のネットブックの主流のサイズが 10.1インチとなってきつつあることから、ちょっと小さいなと思うときもある。でも、十分コンパクトで使い勝手は良い。

 

アップデートは、yum update でできるが、カーネルのアップデートがもしも含まれた場合は、一度、アップデート後にPCを再起動すると、無線LANに接続しなくなったときがある。このときは、

 

$ cd rtl8187se_linux_26.1023.1118.2008

$ su

# make uninstall

# make install

 

を実行し、もう一度、PCの再起動を行うことによって、無線LANに接続できるようになった。

 

(2009-6-27)