年別:2011年
  • 40年前の吹奏楽演奏会

    2011/02/27

    音楽

    街の電気量販店で、「TAPEEXPRESS」というものを見つけた。どうやら、カセットテープの音源をmp3形式に変換するハードウェアだということが理解できた。自宅 ...

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40年前の吹奏楽演奏会

街の電気量販店で、「TAPE EXPRESS」というものを見つけた。どうやら、カセットテープの音源をmp3形式に変換するハードウェアだということが理解できた。

 

自宅には、昔のカセットテープがいくつかある。特に、高校時代に録音した吹奏楽の演奏会のカセットテープがあったので、いつかは、これを聴きたいとおもっていた。そのハードウェアの値段が手頃であり、いままで貯めていた「ポイント」も使えたので、思い切って購入してしまった。

 

そして、昔の(40年前の)カセットテープをデジタル音源に変換しようと試みたのであった。

 

TAPE EXPRESSというカセットテープからmp3形式のファイルに変換する装置

 

まず、別の音楽テープで、練習を兼ねて、変換を試みた。説明書の手順どおりに行えば、特に問題ないようである。

 

12曲入りのカセットテープから、mp3形式のファイルを12個取り出すことができた。

 

で、次に本番のテープである。同様にやってみようとしたが、問題が発生した。このテープは、過去に不具合があって、何回か補修した記憶がある。何か所か補修してある部分があった。

 

当時のコンパクトカセットテープ、テープが切れやすかった

 

実際、変換をはじめてみたが、その補修部分でテープが切れたり、ホイールにからみあったりして、なかなかうまくいかない。何十年も経過しているのだから、しかたないのだが、カセットテープのねじをはずして、切れたテープを糊でつないだりして、ようやく、何回かに分けて、mp3ファイルに変換することができた。

 

いざ、できあがったものを聴いてみると、とてもなつかしいものであった。

 

高校3年の文化祭のときに、吹奏楽部の演奏会があり、友人からカセットテープレコーダを借りて、録音したことを覚えている。

 

当時は、まだカセットテープレコーダは、世の中に商品として出現したばかりの頃であったとおもう。録音の主流は、まだ、4インチ/6インチのリールテープであった。

 

曲目は、当時の流行していた曲も含めて、次のとおりであり、ところどころに各楽器パートの紹介が入っている。録音状態はあまり良くない。当時のカセットレコーダのマイク集音のため、多少、雑音があり、また、テープの破損などがあり、修繕を繰り替えしたため、途中、欠落箇所がいくつかある。

 

1 希望

2 空よ

3 マンポNo.5

4 西部の人々

5 闘牛士のマンポ

6 手紙

7 コンテンポラ

 

ここに、ファイルを掲載したので、興味をお持ちの方はぜひ一度聴いてみていただきたい。そのころ、高校生て゜あった自分自身に重ね合わせて、いろいろな想い出とともに懐かしさがこみ上げてくる。そういえば、こんな時もあったなと。

 

 

■昭和45年度恒高祭吹奏楽演奏会
(1970年11月14日、新潟県立有恒高等学校吹奏楽部)

 

https://fp46.net/alumni/y1970/

 

(2011-2-20)

 

 

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まちかどで聴いた「myk」のうた

2月のある日の夜のことである。所用でM駅の駅前を通りかかったとき、たまたま、ある一人の女性ボーカリストが路上でライブを行っている場面に出くわした。よくある光景である。

 

いつもなら気に留めずに、そのまま足を進めるのだが、その日は違った。なぜか、彼女の歌声に引き寄せられるような気がして、足を止めてしまった。よくとおる澄んだ美しい声、ちょっとこぶしがかかっているが、すばらしい歌声であった。そして、ほんの数曲だが、立ち止まって聴いてしまったのであった。

 

 

彼女の名は、「myk」(みゆき)とのこと。名古屋出身だそうだ。手製の名刺を、曲の合い間に配っていた。私もいただいた。

 

はじめて聴く曲ばかりではあったが、どこかで聴いたことのあるような、心に共鳴するものもあったのだ。

 

4〜5曲は聴いただろうか。最後にうたった歌(曲名はわすれてしまったが) は、なかでもいちばん心に残った。天国にいる母によびかけているような感じのタイトルだった。

 

たちどまって、いっしょに聴いていた人たちも、その曲はすばらしいといっていた。CDを、その歌で出したら、きっと売れるだろうとおもったのであった。残念ながら、まだ、CD化はされていないらしい。

 

路上ライブのその場所に、CDや冊子がおいてあった。なんだろうと、おもっていたが、そのとき、手製の雑誌(冊子)を紹介された。てづくりの限定品とのこと。ひとつ買い求めた。中に、CDが入っており、そこに、DEMO(デモ)として、2曲が収録されていた。

 

 

 

 

自宅に帰って、その曲を聴いてみた。いいね.......。「myk」のうたは、心に響くものがある。

 

インターネットで調べてみたが、the emotion というグループに属していて、そのvocalを担当しているというようなことが書いてあった。でも、その日付は2009年だし、最近はどうもよくわからずじまい。ただ、「myk」のブログは、頻繁に更新されているので、いまも、たぶん活動をつづけているのだろう。2009年当時は、「エレジー」というグループ名だったようで、YouTubeにも何曲かPV(プロモーションビデオ)が投稿されていた。

 

ライブハウスなどでも歌っているとのこと。いろんなところ(地域・駅前?)で活動をされているようなので、またどこかで会えるかもしれないね。ますますの活躍を期待したい。

 

ホームページ(携帯電話でもアクセス可能)は、http://the-emotion.com/

 

また、「myk」のブログサイトは、http://ameblo.jp/emo-myk/なので、ご参考まで。ちなみに、このときのことが載っている。

 

(2011-2-14)

 

 


COMMENT:
AUTHOR: myk
EMAIL: mail@the-emotion.com
IP: 114.48.189.210
URL: http://the-emotion.com
DATE: 02/25/2011 16:19:00
ふるさんっ!!
はじめまして!!
先日町田駅前で路上ライヴをやっていたmykです!!
ネットサーフィンをしていたらふるさんのブログに辿り着きました!!

 

記事読ませていただきました!!
ありがとうございます!!
すごくうれしいですっ!!!

 

路上ライヴをやっていると
いろいろへこんでしまう時もあるんですが、
ふるさんの記事に頑張るパワーをもらいました!!
ありがとうございます!!
また今日から頑張れますっ!!

 

また町田にも路上ライヴしに行こうと思っているので、
見かけたら声かけてくださいね!!

myk
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COMMENT:
AUTHOR: ふる
EMAIL: mail@mail.com
IP: 119.171.36.248
URL:
DATE: 03/05/2011 09:56:04
mykさん、このサイトにご訪問ありがとうごさいます。あのときの最後に聴いた曲、とても良かったです。もう一度聴きたい。そうおもっています。
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ミニヨンと「君よ知るや南の国」

ふとしたきっかけで、ゲーテのこの詩を想い出していた。

 

それは、中学校時代のある日のことであった。親戚の家にお邪魔したとき、そこの本棚に、学生向けの小説の全集がおいてあった。そこの娘さんは文学少女だったのかもしれない。その本の中のひとつに、「少女ミニヨン」という題名の小説があったのである。薦めに応じて、しばらくその本を借りて読んだことを覚えている。

 

話のあらすじは、よく覚えていなかったが、中に掲載されていた詩のタイトルだけは、記憶の片隅に残っていた。それは、「君よ知るや南の国」であった。もともとの原作の小説のタイトルは「ウィルヘルム・マイスターの修行時代」ということだが、どうも邦訳の「少女ミニヨン」のほうが覚えられやすいらしい。

 

いろいろ調べてみて、昔の記憶を想い出したのだが、主なあらすじは、次のようである。

 

幼い頃に誘拐された少女ミニヨンは、ジプシーの旅回りの一座一行とともに、旅を続けるが、ひどい仕打ちにあわされていた。たまたまその光景を見ていた青年将校のウィルヘルムは、ミニヨンを救う。そして、ミニヨンは自分の身上を語りはじめ、生まれた国で聴いた歌を歌う.......。

 

君や知る、レモン花咲く国、

暗き葉かげに黄金のオレンジの輝き、

なごやかな風、青空より吹き、

銀梅花は静かに、月桂樹は高くそびゆ。

君や知る、かしこ。

かなたへ、かなたへ!

君と共に行かまし、あわれ、わがいとしき人よ。

 

君や知る、かの家。柱ならび屋根高く、

広間は輝き、昼間はほの明るく、

大理石像はわが面を見つむ、

かなしき子よ、いかなるつらきことのあるや、と。

君や知る、かしこ。

かなたへ、かなたへ!

君と共に行かまし、あわれ、わが頼りの君よ。

 

君や知る、かの山と雲のかけ橋を。

騾馬は霧の中に道を求め、

洞穴に住むや古竜の群れ。

岩は崩れ、滝水に洗わる。

君や知る、かしこ。

かなたへ!かなたへ!

わが道は行く。あわれ、父上よ、共に行かまし!

 

実は、最近、この詩のことを調べていくうちに、これが「ミニヨンの歌」として、ミュージカルとなり、上演されていたことを知った。フランスの作曲家アンブロワーズ・トマ Ambroise Thomas (1811-1896) により、歌劇(オペラ)にまでなり、最近では、天地真理(あまちまり)がミュージカルで歌唱している。(実際、YouTubeで見られるものもあった。)

 

この中にでてくる「南の国」は、「故郷」のことであり、故郷を離れて、旅を続けなければならない境遇にある少女ミニヨンのあこがれ(憧憬)を指しているものとおもう。ドイツの詩人ゲーテの作だが、ものすごいインパクトのある詩であった。

 

ジプシー(ロマニーというのが正しいらしいが)もまた、放浪の旅を続けている。そんな時代のできごとに、いまさらながら想いをめぐらせている。

 

(2011-1-4)

 

 

(追記)

 

この「ミニヨンの歌」「君よ知るや南の国」の詩は、もともとはゲーテのドイツ語の詩であったが、歌劇(オペラ)は最初にフランスの作曲家により、フランス語で作られている。また、その後も、オペラやミュージカルがつくられているが、訳詩もいくつかバージョンがあるようである。

 

ゲーテ「ミニヨンの歌」

 

→ こちらのテキストを参照して下さい。(Mignon)

 

 

(References)

 

この記事を書くにあたって、次のサイトを参考にさせていただきました。歌劇(オペラ)や、ミュージカルのあらすじなども紹介されています。

 

http://anotoki.seesaa.net/category/6091736-1.html

 

http://shisly.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_3e3f.html

 

http://blog.goo.ne.jp/emerald_plum/e/cda5e85aa46b763581498a28fb13c510

 

http://homepage3.nifty.com/tbd-bake6022/midi/mignon.html

 

http://ww4.enjoy.ne.jp/~aqua98/opera/mignonR2.htm