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「小説『坊っちゃん』誕生秘話」

文豪・夏目漱石の名作である「坊っちゃん」。その中でもっとも魅せられ、生き生きとした主人公の「おれ」は、どのようにして生まれたのか。漱石は、この作品を通じて、読者に何を語り、表現しようとしたのか。

 

これらの一端を解き明かすべく、このほど一冊の本が出版された。著者は、我々の母校で教鞭をとられたこともあるK先生である。

 

我々が高校2年のときに、社会科の世界史をユニークな方法で教えていただいたK先生のことは、以前に紹介させていただいた (「高校「世界史」の授業」を参照下さい。) が、人の縁とは不思議なものである。K先生は、我々の母校で教鞭をとられた後、新潟県内の高校の学校長、関根学園の校長などを歴任された。

 

K先生が関根学園校長として赴任していたある日、早稲田の2年の時に「坊っちゃんのモデルは関根萬司であり、それを漱石に紹介したのは新潟商業高校を出た堀川三四郎である」という本を読まれたということを突然思いだされたそうだ。両校の校長を歴任して縁がある自分が解明しなければならないという天命を感じられたそうである。そして、今日まで調査研究された集大成が、この「小説『坊っちゃん』誕生秘話」である。

 

 

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小説『坊っちゃん』誕生秘話

モデルとされた関根萬司と堀川三四郎の足跡をたどり、さまざまな仮説をたて、検証していく貴重な文学研究の書である。たとえば、仮説として、

 

・夏目金之助は、堀川三四郎が角田の中学校に赴任する時から辞任した後まで世話をしていた

・松山に着いた「おれ」が「赤シャツ」と「山嵐」の対立の間で揺れ動く描写は、堀川三四郎が角田の中学校の紛争で経験したこと

・婆や「清」は佐藤亀世からの創出

・画学の吉川先生は視学官野田藤馬

・マドンナは石川絢(あや)(三四郎夫人)

・「うらなり」のモデルも●●●

・「坊っちゃん」という題名は関根萬司のニックネーム

 

などが紹介されている。

我々にはなじみの地名などもででくるので懐かしくなる。

ご興味おありの方は、書店またはこちらで入手できる。

 

(2009-9-19)

 

 

勝山一義「小説『坊っちゃん』誕生秘話」

文芸社 (新宿区新宿1-10-1 / 03-5359-2299)

 

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COMMENT:
AUTHOR: 関根則男
EMAIL: spb25ny9@festa.ocn.ne.jp
IP: 210.20.13.133
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/lax3140/33033332.html
DATE: 09/27/2009 22:03:34
今晩は、私のプログ記事「我が先祖は「坊っちゃん」のモデル?・・関根萬司」にトラックバックいただきありがとうございました。K先生のお知り合いの方でいらっしゃったのですね。K先生何度か私の実家を訪問いただいたようです。該書籍の中で小生の手紙の内容を「○○○○氏の研究」として掲載されています。(無断ですけど・・・笑)


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COMMENT:
AUTHOR: ふる
EMAIL: m@m
IP: 221.119.0.185
URL:
DATE: 09/29/2009 07:52:23
ご来訪いただきありがとうございます。K先生のご出身のY高校の東京地区同窓会の会長さんから、今回の著書のご紹介をいただきましたので、本サイトにて簡単に紹介させていただきました。

 

PCのダウンと復旧の顛末

いま自宅でメインに使用しているPCがダウンしてしまった。Windows側は立ち上がるのだが、Linux側がまったく立ち上がらない。

 

いままでは、Windows(XP)とlinux(TurboLinux Fuji)を住み分けして使っていた。私は、Linuxの初心者であって、あまり詳しいほうではない。それでも、インターネット、メール、文書作成など、大抵のことはLinuxでできるようになったが、どうしてもWindowsでないとできないものがあるので、デュアルブートの状態にしていた。

 

使っているPCはメインメモリが320MBで、およそ100GBのハードディスクを分割して、使っている。その構成は、WindowsXP(FAT32)、Linux(Boot)(ext3)、Linux(root)(ext3)、LinuxSwap、Data(FAT32)としている。また、起動時のエントリーは、MBM (Multi Boot Manager)を使用させてもらっている。

 

先日、ある時、突然に、LinuxのBootができなくなってしまった。MBMでは「Invalid」という表示でエラーになった。また、Windows側からLinuxのシステムを監視できるソフト「ext2fs」を使って見てみると、Linux(Boot)のセクションにあるべきファイルがすべて消えていることが判明した。

 

幸いなことに、データは別のパーティションにバックアップしてあったので、事なきを得たが、やっかいなことに遭遇したものだとおもったのである。

 

実は、たしか以前にもこんな現象があった。そのときは同じLinuxのDistributionを最初からインストールしなおしたという記憶があった。

 

それで、今回も、同様に行おうとおもったのだが、この際、別のLinuxを入れてみるのもいいかなとおもい、いろいろと試してみることにしたのであった。

 

まず、TurboLinux Client 2008 である。

 

インストール自体はうまくでき、無線LANの設定もOKであった。問題は、大きく2点。

 

ひとつは、マウントされるWindows領域の漢字名のファイルが文字化けしてしまうこと。いろいろ試したが、どうにも直らない。

 

もうひとつは、音楽関連のソフト「mplayer」がデフォルトでは動作しない。yumのシステムでインストールは一応されるようなのだが、動作させるとエラーになってしまう。そこで直接、ファイルをダウンロードし、自分でコンパイルして一応は動作させることができた。ただ、この場合も、画面の大きさの制御ができないという欠点がでてきた。

 

次に試したのが、Fedora 11である。

 

この場合は、システムのインストールと無線LANの設定は問題なくできた。

 

だが、「mplayer」が、しかし、うまく動作しない。これもyumのインストールでできたのだが、今度は、画面は問題ないものの、音のとびが発生してしまった。どうも画面と音がずれているようだ。その他の問題はなかったのだが、「mplayer」で音楽が聞けないことは、やはり問題であって、いまひとつ使うことにためらいを覚えてしまった。

 

これらの原因はおそらく、PCに搭載されているメモリにあるのだろう。なにしろ、320MBのメインメモリなので、最近のディストリビューションでは、PC側の負担が大きすぎているのだろうとおもっている。

 

なので、結論としては、やはり、いままで使用できていたTurbolinux Fujiを入れ直すということにしたのだ。そして、ほぼ一日をかけて、復旧させた。

 

メモリの少ないPCでは、最近のデストリビューションを扱うには無理があったようだ。

 

でも、本当になんとかできないのだろうか。もう少し、解決策を探ってみようかとも考えている。

 

(2009-8-17)

 

 

 

  • 日記
この夏、感じたこと

久しぶりに、帰省した。盆の時期、墓参が目的だった。たまたま、その日は快晴で、すっきりした青空と緑を堪能することができた。電車での帰省なのだが、車窓から見る山々と田園に続く緑はまさに夏の風景そのものであった。

 

(新幹線の車窓からみた浅間山。)

 

しかしである。今年は日照不足だとのこと。いままで、雨や曇りのはっきりしない天候が長く続いたのだとのことであった。そのためか、稲の生育も遅れているようだ。そういわれてみると、たしかに稲穂の芽の出具合も良くない。トマトも成熟しないうちに落下してしまっているのを目にした。例年にない異常気象だといい、農作物の生育にも大きな影響を与えているという。

 

そして、墓参を済ませた後での会話。引退した老夫婦の語る言葉は重い。いま、農山村ではなにが起きているか。それは、住民の高齢化と、若者の減少、それにともなう農地の荒廃、これらを改めて、認識させられた。

 

ひとつは、高齢者の問題がある。私の出身の集落では、所帯数が17戸と少なくなっている。しかも、そのうち、高齢者の単身所帯がいくつかあるという。また、50歳以上だけの所帯も多い。老親とその子供ひとりの所帯も多い。

 

人口の少ない農山村では連れ合いに先立たれた高齢者は、元気なうちはまだいいが、体が不自由になると、介護の問題がでてくる。

 

特別養護老人ホームは、常に満杯とのこと。最近、またひとつが新たに建設されて、オープンしたときいた。しかし、そこも既に満杯で、入所待ちの状態が続いているという。

どこどこのだれそれが、具合悪いとか、入所したとか、いろいろ聞かされる。

 

もうひとつは、産業の空洞化の問題である。もはや、専業農家では成り立たない。若者は職を求めて都会に出て行く。都会とはいわないまでも、山間部から交通の便利な平野部に移り、そこに暮らし始める。農地は、減反政策と若者の減少で手つかず、荒れたままの状態になっている。

 

そこは、見た目、緑が多いのだが、実状は、荒れた田んぼに野性の草木が成長し手がつけられない状態になってしまっている。

 

また、働きたくても、この不況で仕事がない。いままで、働き口を提供していた半導体メーカーが不況で人員削減、契約社員の契約解除を行なうなど。自宅から通勤できる範囲には、仕事がないというのだ。

 

(夏の風景。)

 

これに関連して、交通の問題がある。農山村では、自家用車が必須である。私の出身の集落に関しては、路線バスは、一日4本が通るのみである。それも停留所は、集落の中心から500メートルも離れた場所にある。

 

帰省の折、このバスに乗車して驚いた。40人乗りのサイズのバスだが、ターミナルからのお客はたったひとり(筆者のみ)であった。途中、老婦人がふたりほど乗り降りがあった程度で、私が停留所で降りたら後は運転手さんひとり。片道15キロメートルの路線(うち、山間部が7キロメートル程度ある)をたった数人の顧客で運転しても、とても採算がとれるとは思えない。

 

しかし、自家用車という手段を持たない高齢者などにとっては生命線ともいえるものであり、路線バスの公共性もあって廃止できないとはおもうが、問題は多いとおもう。

 

なかなか、すぐに解決できるような問題ではない。複雑な気持ちを胸に、故郷を後にしたのであった。

 

(バス停。一日4回、路線バスが停車する。)

 

(2009-8-23)

 

 

 

  • 体験
株主総会

6月の終わりに、T社の株主総会というものに初めて出席してみた。

 

例年、この時期になると、案内状がくるのだが、いつもは、仕事が忙しくてとても時間がとれない。だから、委任状をだして、それで終わってしまう。しかし、今回は、たまたま休みがとれたこともあって、興味本位で出かけてみた。

 

会場は、R駅付近のK館である。朝、開始のおよそ1時間前に到着。まず、案内状と引換に、入場者証を受け取る。これには番号が記載されており、おそらく入場者の順番を示すものだとおもった。全体で5000人ほど、おもったよりも多い株主の出席者数であった。

 

前方の大型スクリーンに、議事が映し出されている。だんだんと入場者の数が増えていく。

 

開始の時間になった。役員の方々の入場、そして、報告事項の説明になった。T社は、スクリーンを用いて動画でしろうとの我々にもわかりやすく説明してもらった。とても良い方法だとおもう。また、社長自らの明瞭な報告も良かった。

 

これで、約1時間半、その後、報告事項に対する質疑の時間、ここまでで約2時間、そして最後に、審議事項の提案と採決にはいった。取締役会の提案は社長自らが提案され、とても明瞭でわかりやすいものであった。

 

個人の株主からの提案もあったが、株主総会での議決事項にはふさわしくないとおもっていた。案の定、個人株主提案は否決された。(取締役会提案はすべて可決された。念のため。)

 

そして、約2時間半を以って、株主総会は無事終了した。

 

その後、会場に展示されたT社の商品の展示説明を受け、おみやげをいただいて会場を後にした。

 

株主総会への出席は、初めての経験だったが、なるほど、こんな感じで進んでいるのか、という感覚を持つことができた。それにしても、会場の受付そして案内の方々の丁寧な対応には驚いた。こういう細やかな対応が、T社の価値を引き上げているのだとおもえる。

 

皆さんも機会があれば、出席してみると良いとおもう。なにか、普段、気づかない新しい発見があるかもしれない。

 

(2009-8-17)

 

 

 

Fedoraで公衆無線LAN (Cartina UM)

いわゆるネットブックのCartina UMを使って、Fedora 11で、自宅の無線LANに接続することができたことは、以前に書いた。

 

今回は、街中での使用を前提に、公衆無線LANに挑戦してみることにした。接続方法は、様々紹介されているようであるが、今回は、マクドナルドに設置されている「BBモバイルポイント」を使っての接続を試みた。

 

おおよその手順は、(1) IDの取得、(2)実際の接続、の2つである。

 

実際、調べてみると、いろいろな方法があることがわかった。IDの取得だが、クレジットカードのみの取扱いのところもあるし、プリペイドカードでできる場合もある。また、接続のプロバイダも、アクセスポイントの種類もたくさんある。費用もさまざま。ここで紹介するのは、私が経験した、あくまでもひとつの例として考えてほしい。

 

あらかじめ、Yカメラで販売されているwig-cardというプリペイドカードを入手しておく。これには、「有効化」および「ログイン」の時の情報が記載されている。

 

まず、携帯電話で「有効化」の手続きを行う。

 

次に、カードにある情報に基づいて、携帯電話で、BBモバイルポイントのESS-IDとWEPキーを調べ、控えておく。

 

そして、マクドナルドにて、PCのスイッチをONにし、Fedoraを立ち上げ、Network Managerにて無線LAN接続を有効にするという操作を行う。すると、いくつかの無線LANのアクセスポイントが表示される。その中の「BBモバイルポイント」に相当するところをチェックし、でてきた画面でESS-IDを確認し、WEPキーを入力する。そして、「接続」をクリックする。問題なければ、ここで自動的にリンクが確立する(つまり繋がる)はずである。

 

「BBモバイルポイント」が提供する無線LANのアクセスポイントに接続されたかどうかを調べるには、コマンドライン端末より、

 

$ su

# /sbin/iwconfig

 

と入力し、WEPキーに相当する部分が正しく表示されていることで確認できた。

 

そして、最後に、ブラウザ(Firefoxなど)を立ち上げ、適当なURLを入れると、まず、「BBモバイルポイント」のページに接続され、そこで、「ログイン」のIDとパスワードの入力を求められる。いずれも、wig-cardに記載してあるので、入力する。認証されれば、それ以後、インターネットや電子メールが使えるようになる。

 

ログアウトは、BBモバイルポイントのページを最小化しておいて、終了時にログアウトする。

 

さて、問題点をひとつ。

 

何回か、この手順を行なってみて、気がついたのだが、FedoraのNetwork Managerを公衆無線LANで使用するときには、あらかじめ設定をしておかない方が良いみたいである。その場で、探し当てた無線LANアクセスポイントに接続する際に、WEPキーを入力するのみでリンクが確立される。

 

しかし、私の経験では、あらかじめ必要な情報をNetworkManagerに設定しておいてしまうと、なぜか、その設定情報に基づくアクセスポイントが検出される前に、自動的にアクセスポイントを検出しようとするようで、競合する情報のため、いつまでたっても自動的に接続のリンクが確立されない状態になるようだ。そしてタイムアウトの状態で切断されてしまう。(*下記の2009-9-9 追記も)

 

自宅での無線LAN接続では、このようなことは起きなかったので、よくわからない部分なのだが、公衆無線LAN利用時は、気をつけたいとおもう。

 

ともあれ、一度、BBモバイルポイントにつながってしまうと、後は、自宅で行なっていると同じような速度で、インターネットができるようになったのである。

 

(2009-8-17)

 

 

この現象は、まだよくわかっていないが、電波の弱い場所で接続しようとして起きるのかもしれない。実際、同じ店舗内でも差があるようなので、機会をみてもう少し調べてみたい。

 

(2009-9-9 追記)

 

 

Fedora 11 のカーネルのアップデートがあり適用した。その後、上記の件について、マクドナルドでの公衆無線LANの接続を試してみた。

 

その結果、上述した「あらかじめ必要な情報をNetworkManagerに設定した場合に自動的に接続のリンクが確立されない状態になり切断される」という現象は回避できるようになった。

 

今度は、あらかじめアクセスポイントの情報を設定しておいてもだいじょうぶで、自動的に接続できるということが判明した。すると、これまで、うまく接続できなかったのは、なんだったのだろうか。

 

考えられるのは、電波の強度が弱かったか、アップデート前の以前のNetworkManagerに問題があったかであるが、どうも前者らしい。もう少し様子見である。

 

(2009-10-4 追記)