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高校「世界史」の授業

これまで、いろいろな方々から教えをいただいているが、昔の高校時代に教えていただいた忘れられないユニークなひとりの先生の想い出を記してみようとおもう。

 

K先生は、世界史の授業を担当されていた。世界史の授業はいろんな国や地域の名称、人物の名などを年代とともに覚えなければならないのだが、リズム感をもって覚えることを生徒たち(つまり、我々)に教えていた。例えば、早口で、

 

「いんしゅうしゅんじゅうせんごくじだいしんぜんかんしんごかん、ぎしんなんぽくちょうじだいずいとう、ごだいじゅっこくそうきんなんそうげんみんしん」(殷・周・春秋戦国時代・秦・前漢・新・後漢・魏晋南北朝時代・隋・唐・五代十国・宋・金・南宋・元・明・清) (注1)

 

あるいは、これも早口で、

 

「せいそしんえんかんぎちょう」(斉・楚・晋・燕・韓・魏・趙) (注2)

 

と暗唱する。いまだに、この記憶は鮮明であり、そのユニークな授業の想い出とともに脳裏に焼き付いている。

 

また、あるとき、たまたま、ローマ帝国の興亡史を世界史の授業でやっていたときのことであった。K先生はちょうど、中劇(上越市にある映画館の名)に「ベン・ハー」という映画がきているから(上映中だから)と観ることを勧められた。

 

当時、映画館へいくことなどはめったになかったことであった。が、学校の先生の勧めということもあって親の許可をもらって見にいったのである。「ベン・ハー」はとても鮮烈で衝撃的なものであった。英語版で日本語の字幕を見ながら、そして、すばらしい音楽を聴きながら鑑賞したのであった。ローマ帝国にキリスト教が広まる前夜のストーリーだったと記憶している。

 

社会科の世界史をユニークな方法で教えていただいたK先生に感謝している。ちなみに、このことも影響したのか、自分の大学受験のときの社会科試験科目は世界史を選択したのであった。

 

(2009-2-21)

 

 

(注1) 中国歴代王朝の順序、

 

(注2) 春秋戦国時代の王朝名

 

記憶を確認するために、次のURLを参照した。

 

■ 中国古代王朝 (http://www5.airnet.ne.jp/tomy/koten/jidai.htm)

 

 

 

 

 

 

 

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特に、殷・周・春秋戦国時代・秦・前漢・新・後漢・魏晋南北朝時代・隋・唐・五代十国・宋・金・南宋・元・明・清といった中国の歴史は、またおもしろいものです。これも四択の問題形式でクイズにしてみました。気軽に挑戦してみましょう。

 

 

(2020-7-7 追記)

 

 

 

 

 

浅間山


夏の浅間山 (新幹線あさまの車窓から)

 

長野新幹線ができる前、東京方面から新潟県の上越方面にいくには特急列車でおよそ4時間半くらいかかったものである。それが長野オリンピック開業と同時に新幹線が長野まで開通し、東京長野間は三時間から一時間半ちょっとに短縮された。乗り継ぎの普通列車の時間を含めても3時間半くらいでいけるようになった。

 

車窓から見る景色は季節によって変化するが、ときどき、「ああ、この風景を写真に収められたらいいなあ」とおもうような場面がいくつかある。私の場合、そのひとつが浅間山なのである。

 

新幹線が開通する前は、信越線で横川軽井沢間は電気機関車を増結して山登りをしていた。登りきったところに軽井沢があり、そこから1-2駅、中軽井沢、信濃追分あたりの車窓から浅間山が良く見えたものである。ちょうど、上野駅から列車に乗って2時間くらいのところなのだが、信州の高原地帯を通過するときの景色なのである。列車で帰省するときに必ず通るルートなので、何回となく経験していたものだ。

 

新幹線ができてからは、信越線のこの区間は「しなの鉄道」という第三セクターに移管され、私のような単に通過する者にとっては新幹線を利用するしかなく、じっくり浅間山を見ている余裕はなくなり、あっという間に通り過ぎてしまう風景となった。

 

それでも、浅間山が見えると、故郷への道のりの半分は過ぎたなというマイルストンを確認するのである。

 


冬の浅間山 (新幹線あさまの車窓から)

 

(2008-10-26)