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    2008/10/12

    体験

    秋も深まってきた。山歩きは心身共にリフレッシュさせてくれるので心地よい。登山といわれて思い出すのは妙高山、仙丈ヶ岳くらいだろうか。あまり経験はないのだが、少ない ...

「ほたる」と道保川公園

相模原の西部、相模川の河岸段丘の崖にあたる部分に、道保川公園(どうほがわこうえん)という自然豊かな公園がある。そこでは、さまざまな植物、野草、草木や野鳥や虫たちが観察できる。

 

相模原は比較的平坦な台地であるが、この公園は台地の縁にあたる地域にある。大地からのわき水が、やがて小さな小川となって流れていき、池に注ぐ。このような様子をつぶさに観察できる場所である。

 

私も何度となく足を運んだ。わが家から近いこともある。散策にはとても良い。いまの季節には、桜をはじめ、大地にはすみれやたんぽぽの花が咲き、色鮮やかである。また、一歩入れば、森林浴もできる。

 


公園のほぼ中央にあるあづまやの付近を望む

 

わき水の付近は湿原になっていて、自然の散策路がつくられている。なかでも、「ほたる」が生育していることは、特筆すべきことである。

 

「ほたるの里」と命名されている双子沢のわき水

 

毎年、6月ごろには、「ほたる」が光りを放ち、飛び回る様子が見られるのである。ほたるは、きれいな水のある場所にしか育たないともいわれる。ここは、貴重な自然の宝庫である。

 

池には、鯉などが生息し、鴨がのどかに泳いでいる様子も見られる。

 

喧騒たる毎日から離れて、心身をリフレッシュさせるのも、必要だなと、最近は特に感じている。

 

ほたるをみていて、幼少の頃の記憶がおぼろげに思い出される。

 

当時はまだ、農作業にも農薬などは使っていない時代だった。自宅(古い農家づくりだった)の周辺に、ちょうど6月頃だっただろうか、夜になると蛍が光っているのがすぐ近くで見えた。

 

だが、田んぼに農薬(粉末)を散布する時代になり、さらにヘリコプターで農薬を空中散布する時代になってからは、まったく見ることがなくなった。ちょうど日本の高度成長時代と重なる。

 

再び、ほたるが話題になったのは、相模原に住むようになり、道保川公園のほたるの存在を知ってからであった。何十年かの時を経て、貴重な自然と再会したのであった。

 

山桜も楽しめる

 

(2009-4-5)

 

 

  • 体験
妙高山、仙丈ヶ岳、高尾山

秋も深まってきた。山歩きは心身共にリフレッシュさせてくれるので心地よい。

 

登山といわれて思い出すのは妙高山、仙丈ヶ岳くらいだろうか。あまり経験はないのだが、少ない分印象に残っている。山頂からみる周囲の眺望はすばらしく、また、それをみたいがために、わざわざ山登りするのだ。

 

妙高山は、新潟県の南部にある2446メートルの休火山であるが、小学校6年の林間学校のときだったか、必ず登る山として記憶に残っている。燕温泉あたりに宿舎をとり、夜明け前に宿舎を出て、懐中電灯を頼りにクラスの一行は山頂を目指すのである。そのうちに夜が明けるので、山頂に着く頃にはすっかり明るくなっている。日の出を山頂で見られれば幸運だ。

 

遠い昔のことなので、あいまいな部分も多いが、この登山が、最初の経験であった。

 

 

就職して7-8年たった頃に、誘われて、南アルプスの仙丈ヶ岳へ登ったことがある。10月か11月の秋の日だった。長野県側から入り、二泊三日の日程で入山・下山を経験した。雨と霧の天候だったが、途中で晴れわたり、二日目に頂上に立てた。途中、きれいな高山植物に心を奪われ、植生の移り変わりを目の当たりにし、おおげさにいえば自然の偉大さを感じていた。

 

頂上からの眺めはまたすばらしい。仙丈ヶ岳は3000メートル級の山である。頂上付近には、しばらくとどまりたかったが、落雷などの危険もないとはいえないので、ある意味では怖かった。30分くらいで引き上げたように覚えている。

 

二日間の宿はいわゆる野宿、適当な空間を探して寝袋に入り寝るというもので、いままで私が経験した本格的な登山はこれが唯一である。

 

東京の北西部にある高尾山には、一度、日帰りで、息子と行ったことがある。こちらは、登山というよりは山歩き、もしくはハイキングといった感覚であったが、それでも山の中を歩くことには変わりなく、自然とのふれあい、を楽しみ、山頂からの眺めを楽しむには十分であった。

 

いつか、時間をつくってまた山登り、山歩きをしてみたいとおもっている。

 

(2008-10-12)