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  • 放射線の「こわさ」

    2011/07/10

    体験

    先日、私の母校である高校の関東地域での同窓会があり、出席させていただいた。会に先立って、東京大学環境安全本部の飯本武志先生の『「放射線」のはなし』という題での講 ...

  • 丹沢、そして浅間山ふたたび

    2009/02/01

    日記

    今年はどんな年になるのだろうか。昨年の秋以降、いっこうに景気回復の兆しは見えない。特に、製造業にとってはたいへんな受難の毎日である。大手の電機メーカーも業績悪化 ...

  • 体験
放射線の「こわさ」

先日、私の母校である高校の関東地域での同窓会があり、出席させていただいた。会に先立って、東京大学環境安全本部の飯本武志先生の『「放射線」のはなし』という題での講演があった。そこで、ひととおり、お話をうかがい、また、参加者からもたくさんの質問がでて、関心の高さをあらためて認識した。

 

→  飯本武志先生の『「放射線」のはなし』

 

いまでこそ、話題に新鮮味がなくなったせいか、放射能の汚染の問題については、テレビや新聞ではあまり取り上げられなくなったようだが、実際にインターネットで情報収集してみると、知られていないことも多々あるようで、まだまだ、油断はできないな、とおもうこの頃である。

 

放射能の人体に与える影響は、いろんなところで解説されているので、過剰に不安になることはなく、冷静に判断していただければよいとおもう。

 

今回は、私自身の「放射線」との関わりについて、記してみたい。

 

いま、問題になっている「放射能」とは、少し分野が異なるかもしれないが、「エックス線」というものを私は仕事で使っていたことがある。

 

材料の構造解析のために、X線回折という手法を使って、結晶の型や性質などを調べていた時期があった。

 

ごぞんじのように、X線は放射線の一種で、使うためには、特別な管理をしなければならない。

 

X線装置を扱うためには、法令によって、「作業主任者」を選任する必要があり、自分自身が資格を取得するために、放射線関係の物理や化学、また法律・法令などの勉強をさせていただいていた。もう30年以上も前のことである。

 

そのときに、いろんなことを学んだのだが、当時の指導者からいちばん言われていたのは、「放射線は後になって効いてくる」ということであった。

 

材料の構造解析をするために、X線回折装置をうごかすのであるが、もちろん、装置の周囲は、鉛入りの壁と特殊ガラスで被われていた。

 

鉛はすべての放射線を出す物質が崩壊して最後にたどる物質の姿で、また、鉛の壁は、放射線を吸収し、減衰させる。

 

X線装置のX線源のシャッターを開閉するときが、いちばん管理者として緊張したときであったことを、いまでも覚えている。

 

定期検査ももちろん実行されていた。毎月だったか、X線回折装置の周囲の特定地点にて、放射線量をシンチレーションカウンタで測定するのである。自分自身がエックス線作業主任者として、測定し、報告する義務を負っていた。

 

また、作業する人は、私も含めてすべて作業時に、フィルムバッジというものを着用し、被爆線量の計測を行なっていた。そして、作業している人には、定期的な採血検査もあった。

 

CuKαを使用する軽微なX線でさえ、このような厳重な管理を行なっていたのである。

 

放射線は、「後になって効いてくる」といわれるが、どうなるのだろうか、正直いってよくわからない。ただ、いまもって健康でいられることに感謝している。

 

(2011-7-10)

 

 

□ 原発事故関連のサイト □

 

ここでは、インターネットで閲覧できる原発事故関連のサイトをご紹介します。参考にしていただければ幸いです。ただ、さまざまなレベルの記載があるため、事実、解釈、意見などが混在している恐れがあります。ですので、これらの内容に関しては、あくまでも自己責任で判断をお願いいたします。

 

 

◆ 中部大学・武田邦彦教授のWEBサイト

→ http://takedanet.com/

 

◆ 東京を含む広域の放射能汚染状況予想図

(福島) http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-49.html

(チェルノブイリ) http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-19.html

 

◆ 放射性セシウム含む汚泥の焼却灰の肥料利用について(小出裕章先生)

→ http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/01/tanemaki-jun-30/

 

◆ 都の水道水から放射性セシウム、ごく微量、約2か月半ぶり

→ https://www.j-cast.com/2011/07/06100672.html

 

◆ 空間放射線量が4月以来の上昇(群馬)

→ http://mainichi.jp/area/gunma/news/20110706ddlk10040538000c.html

 

◆ 放射線についての基礎知識と安全に関して(応用物理学会)

→ http://annex.jsap.or.jp/radiation/20110317.html

 

 

□ 新潟県立有恒高等学校同窓会・東京支部総会 □

→ http://myfootprint.sitemix.jp/y2011/

(閲覧は、サイト管理者までご連絡下さい)

 

 

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  • 日記
丹沢、そして浅間山ふたたび

今年はどんな年になるのだろうか。昨年の秋以降、いっこうに景気回復の兆しは見えない。特に、製造業にとってはたいへんな受難の毎日である。大手の電機メーカーも業績悪化で大幅な人員削減策も提示されていると聞く。

 

そんな中でも、心だけは落ち着いていたい。

 

神奈川県北の丹沢山系を望む

 

正月休みに、自宅近くの高台から丹沢の山々をみた。晴れていて空気は澄み渡り、久しぶりに気持ちの良い一日であった。

 

ふだんは車の排気ガスのせいか、かすんで見える山々が、この日ははっきりと見えた。気持ちの整理をし、また新たな状態で、今年をスタートさせたいとおもったのであった。

 

そして、先日、一月の終わりであるが、出張で再び新幹線にのり、浅間山付近を通りかかった。

 

新幹線車中から望む冬の浅間山(北軽井沢付近)

 

冬の浅間山は真っ白であったが、その前に位置する前山(まえやま)はまったく雪がなく、荒涼とした姿で、対照的であった。浅間山の不気味さ、自然の恐ろしさを感じた瞬間でもあった。

 

(2009-2-1)

 

 

2月2日の朝、テレビのニュースで、浅間山が小規模噴火したという報道がありました。あの時に感じた不気味さは、このことだったのかも。日本列島は火山、地震の多い地域ということを改めて思い起こされました。

 

(2009-2-2 追記)