パンくずリスト
  • ホーム
  • ロシア語
タグ:ロシア語
北海道旅行2日め、札幌から小樽、そして函館へ

札幌は、北海道随一の都市であり、駅を降りて、大通りに向かう道は、とても混雑していた。

 

ことしの三月中旬のことである。

 

ちょうど、雪が解けて、道路から歩道へと、融雪のみずたまりができており、除雪も中途半端な感じとなっていて、歩道も歩きにくい部分が多かった。

 

そんな中を、大通り公園をめざした。というのも、この近くに、泊まる宿があるからである。

 

時計台、テレビ塔、北海道新聞社を横目にみながら、歩いていった。

 

札幌の時計台

 

北海道新聞社の建物に掲げられた選抜高校野球の応援メッセージ

 

宿を見つけて、チェックインした後、夕食を外で食べようと、市内を徒歩で歩き回った。
いい加減、歩き疲れたころ、ちょうど蟹めしのお店があり、そこに入った。

 

味は抜群だった。価格はリーズナブル。

 

その店のご主人は、若かったが、聞けば、父親が小樽で水産のお店を出しているという。
それも、次の日に行く予定の小樽運河のそばだという。

 

これもも、ひとつの縁なのか。

 

夜の札幌、ネオンがすごい

 

次の日、札幌から小樽へむかった。天候は雪。

 

小樽では、少し手前の駅で下車し、石原裕次郎記念館をまず見学した。さすがに、裕次郎のファンにはたまらないところなのだろう。ただ、平日のためか、また、天候のためか、お客さんは少なかった。

 

そして、徒歩でバス停まで、そこからバスに乗り、小樽運河へ。

 

小樽運河では、特定のスポットで、みんなが写真撮影をしていた。外国の観光客も多いらしく、中国語を話す人たちの集団がそこにいた。

 

小樽運河は、赤レンガの倉庫群があるが、あまり観光客には公開されていないらしい。
いまだに、業務で使用されている。

 

小樽運河、このスポットは有名らしい

 

雪のなか、足元の良くない道を歩いて、小樽駅方面へと向かった。

 

途中、ガラス細工のお店に立ち寄り、工芸品を見せていただいた。

 

小樽には、観光スポットが多いらしい。

 

街中に、観光施設を紹介する看板が立っている。

 

 


5か国語で書かれた史跡の説明文

 

それらは、日本語はもちろん、英語、韓国(朝鮮)語、中国語、そしてロシア語で説明されているのであった。

 

英語、韓国語、中国語までは、こちらでも見かけるが、ロシア語というのは、滅多にない。

 

しかし、北の玄関である小樽では、ロシア人も多く観光客としてきているのだろうと、おもった。

 

天候が良くなくて、早々に切り上げ、次の目的地である函館に向かったのだった。

 

(2013-07-28)

 

 

 

  • 特集
「西洋五軆伊呂波」

我々の先人は、どのようにして見知らぬ外国語を学んだのだろうか。

 

手元に、一冊の和紙で綴った本がある。正確な時代はわからないのだが、我が家の曾祖父の時代だろうか。おそらく、江戸時代末期くらいの時期なのかもしれない。そんな時代に綴られた「西洋五軆伊呂波」(せいようごたいいろは)という本である。

 

五体(五軆)とは、ひらがな、ひらがなの草書体、かたかな、ローマ字、ローマ字の筆記体を並べて、「いろは」順に書き記したものである。ただ相当使い込まれており、書き込みなども見える。ローマ字も欧米のアルファベットだけでなく、ロシア語などに使われるキリル文字も一部含まれている。

 

 

これを編纂した人は、たいへんな苦労をしながら、一つずつ音をひろい、文字にして日本語のひらがな、カタカナと比較していったのではないだろうか。

 

本の途中のページに、編纂した人の記述がある。「北越漁士」とある。そして、(現代語に訳すと、) 「以降のページの記述はいろんな書き方があるので正しいかどうかわからないが、知っていることを書き記しておく。」とのひとことが載っている。

 

いまの時代の基準でみれば、ほぼ正しいことが記されているようだ。しかし、100年も前の時代のこと、ここまでのものを作成する苦労が偲ばれる。

 

まず、この本をもとに、アルファベットを学び、(数詞とその発音が書いてあるところを見ると、) 英語の発音を学び、していったにちがいない。

 

この本を見ながら、そんなことを考えていた。

 

 

(注)

 

参考までに、一部を撮影し、PDFにしました。

--→ PDFファイル ( iroha_sample.pdf )

 

全体はこちらにあります。(圧縮してます。)

--→ ZIPファイル ( iroha.zip ) zip

 

 

(2010-6-7) gotaiiroha .

(2010-6-19 追記)

 

 

本記事をごらんいただいた松田 清 様(*)より、「松延堂刊行本(明治初年刊)の写し本と思われます。」とのコメントをいただきました。松田様が作成されている目録記載の情報をいただきましたので、紹介させていただきます。

 

西洋五体伊呂波                          16230
ホーパッピーッル著 松延堂刊 和 左袋綴じ1冊 180x120
17丁。整版。題簽(中央)「WEIKAI / COTAI IROHA」(ローマ字表記の下に「ヱイカイ ゴタイイロハ」の読みガナを付ける。前表紙見返し(扉)「五音相通和訓手引<ホーパッ/ピーッル>著/<西洋>五体伊呂波/東京 松延堂発兌」。序末「竹堂職(ママ)」。12オ~13ウはロシア文字を載せる。

 

(*) Kiyoshi MATSUDA, Prof. em. Dr. Kyoto University
Visiting Professor, Kanda University of International Studies
HP:  http://www.eonet.ne.jp/~dodonaeus

 

(2018-12-4 追記)