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「歴史は巡る」- 歴史に関する雑文

 

☆ 1 ☆

 

中学・高校時代に、いわゆる社会科の一部として日本史や世界史などを学ぶ歴史の授業がありました。その当時は、あまり興味が持てなかったのですが、最近、Facebookで古代史研究会なるものを知り、投稿をみているうちに、ふたたび興味を持ち、それらの投稿記事に注目するようになりました。
また、いわゆる歴史に関する本もおもしろそうだなと思ったものは時間があれば読んでみるようにしています。(なかなか時間がとれないのですが・・・)

 

こんな本を最近は読んでいました。タイトルと著者だけあげてみると、

 

忘れられた日本の超古代文明 (むらかみ さき) (Amazon Kindle、2021)

 

日本とユダヤの古代史&世界史 縄文・神話から続く日本建国の真実 (田中 英道, 茂木 誠) (ワニブックス、2023)

 

邪馬台国「併せられた倭国」の歴史 (寺田 紀之) (Amazon Kindle、2022)

 

ユダヤ人埴輪があった! 日本史を変える30の新発見 (田中 英道) (扶桑社、2019)

 

いずれも日本の古代史に関するものです。倭国とか邪馬台国とかが出てきます。また、古代の天皇の系譜などに関する話が出てきたと記憶しています。日本の古代史に興味がおありでしたら、一読する価値ありとおもいます。

 

 

また、前々回の12号に「第四の節目、アメリカの預言」歴史は繰り返す という本を読んで書評記事を書きました。1997年に出版されたこの本には、「歴史」を周期で巡り来るものとし、その周期はおよそ80年、その80年の中も四つの節目に分かれ、およそ20年で次の節目に交代するという説が記されていました。つまり、「歴史」は80年ごとに繰り返すということです。

この説によると、現代は「危機」とよばれる「第四の節目」を迎えていて、それは2005年から2025年あたりに相当するといいます。すなわち、その後には再び「高揚」の時代(修復の時代)になっていく、というものです。

 

フォース・ターニング(第四の節目)(ウィリアム・シュトラウスおよびニール・ハウ、訳:奥山昌司) (Broadway Books、1997; ビジネス社、2017)

 

と思っていたら、なんと、世界の歴史は八百年周期で繰り返す、という本に出会いました。

 

文明と経済の衝突 (村山節、浅井隆) (第二海援隊、1999)

 

この中には、世界の歴史が八百年周期(誤差は半世紀)で、しかも中心勢力が東と西で入れ替わると書いてありました。そして、入れ替わりの時期には必ず動乱が起きる、いまがまさにその入れ替わりの時期で、西暦2000年から2100年が世界史転換期だと記されています。2100年以降にアジアに覇権が移るがこの時期にはさまざまな混乱が予想される、ともあります。

 

たしかに歴史には、いろんなとらえ方や側面があるようです。古代史のみに集中しても良いし、歴史のサイクルを大局的に調べても良いし、・・・・・やれることはまだまだたくさんあるようです。

 

 

☆ 2 ☆

 

いま、歴史の授業は中学校と高校で学んでいると思います。なかでも、特に、世界史の授業はいろんな国や地域の名称、人物の名などを年代とともに関連づけて覚えなければならないので、なにしろ覚えることが多くて、たいへんだったことを覚えています。

高校時代に、世界史を教えてくださった勝山一義先生からは、例えば、中国の歴代の王朝名を順に覚えることなどは、

 

「いんしゅうしゅんじゅうせんごくじだいしんぜんかんしんごかん、ぎしんなんぽくちょうじだいずいとう、ごだいじゅっこくそうきんなんそうげんみんしん」(殷・周・春秋戦国時代・秦・前漢・新・後漢・魏晋南北朝時代・隋・唐・五代十国・宋・金・南宋・元・明・清)

 

と、いっきに早口で、リズム感をもって覚えると良い、というように教わったこともありました。いまだに、この記憶は鮮明であり、そのユニークな授業の想い出とともに脳裏に焼き付いています。

 

ただ中学校や高校では、年代ごとに、地域ごとに分割して学習しています。
したがって、世界中の国や土地の統治が、他国の影響をうけながらどのように変化していくのかを理解するのは、地図でみると、ある程度は理解できるのですが、それでもなかなか難しい部分があります。

 

地図が歴史の時代とともにどう変わっていくのか、知りたいとおもっていたときに、「ワールド・ヒストリカル・アトラス」というものに出会ったのです。それはパソコン用に作成され公開されたアプリケーションプログラムだったのですが、衝撃を受けました。

 

ワールド・ヒストリカル・アトラス(オリジナルPC版の作品のページ)  ( http://x768.com/w/twha.ja )

 

「いつの時代に」「誰が」「どの地域を」統治してきたのかということは、教科書の文章だけだと想像するのがなかなか難しいですが、この「ワールド・ヒストリカル・アトラス」はそれが視覚的に理解できるようになっています。しかも紀元前四千年から現代まで一年刻みで表示してくれ、またその統治していた代表的な人物も見ることができます。これはすばらしい。たしかに、地図があると歴史への理解が深まると思われます。

 

インターネット上では、いくつかのサイトでこのアプリケーションプログラムの紹介がなされていました。ただ、残念なことに、 いずれもパソコンを立ち上げて、開いて動作させる、または、アップロードされているサーバーにアクセスして表示させる、という操作方法が書かれていて、それはパソコン専用という感じのものでした。

 

せっかくなので、手元のスマートフォンで動かしてみたいと考え、いろいろと課題や問題点を調べてみました。このオリジナルの作者のx768さんのサイトには、『「ワールド‧ヒストリカル‧アトラス」を改変して配布しても構いません。ただし、名前を変更して区別できるようにしてください。「ワールド‧ヒストリカル‧アトラス」の内容を動画にして公開しても構いません。許可は必要ありません。』との記述がありました。プログラムのソースコードも公開されていて、改変・配布に許可不要とのことなので、なんとか少しはできそうだと思い、やってみることとしました。

 

そこで、オリジナルのコードを参照しながら、一部をスマホ用に修正や追加を行い、とりあえずは動くことを確認したので、ひとまず、Androidアプリの「世界歴史地図」として公開させていただくことにしました。まだまだ完成度は高いとはいえませんが、よろしければお試し下さい。

 

世界歴史地図 (Google Playストア)

 

 

☆ 3 ☆

 

最近は、AIの発達がめざましく、インターネットを使ってある事柄を検索しようものならまっさきにAIの回答がででくるという時代になりました。(その回答が正しいかどうかは別として) 「世界の歴史は八百年周期で繰り返す」、「歴史は八十年ごとに繰り返す」などは、歴史を一直線の進歩ととらえるのではなく、一定の周期やリズム(世代サイクルや大文明のうねり)を伴って展開するととらえている点で共通している、との回答がでてきました。

 

なんだか歴史には、いろんな側面があるようで、知らなかったこともたくさんあります。理解するには奥が深くてついていけないときがあるなとおもうこの頃ですが、やれることはまだまだあるとおもいながら、日々を過ごしています。

 

(2026-8-6)

 

( この記事は、文集「雪駄」14号に掲載したものです。)

 

 

 

  • 特集
「第四の節目、アメリカの預言」歴史は繰り返す

いま、「第四の節目、アメリカの預言」(The Fourth Turning, An American Prophecy) に注目している。このような考えかたもあるのかと、感心し、またちょっと畏怖の念も感じている。

この本は1997年にアマチュアの歴史研究者であるストラウス(William Strauss)とハウ(Neil Howe)によって書かれたものであり、それによれば、世の中は80年から85年の周期で巡り、その周期の中でも、およそ20年ごとに節目があるという。このおよそ80年の周期はサイキュラム(Saeculum)と呼ばれる。

また、このおよそ20年ごとの節目は、その年代によって、4つに分けられる。

第一の節目が「高揚」(High)とよばれ、近年では1946年から1964年に相当する。
第二の節目が「覚醒」(Awakening)とよばれ、近年では1964年から1984年に相当する。
第三の節目は「分解」(Unraveling)とよばれ、近年では1984年から2004年に相当する。
そして、第四の節目は「危機」(Crisis)とよばれ、近年では2005年から2025年に相当するという。まさに、いま現代は、この第四の節目を迎えているというのだ。

これらは、

「高揚」→「覚醒」→「分解」→「危機」→「高揚」→「覚醒」→「分解」→「危機」→


というように繰り返される。季節に例えて、「春」「夏」「秋」「冬」とみてもいいかもしれない。この変わり目の時期には、古い秩序が壊され、新しい秩序がつくられていくという。

アメリカ(北米)のサイキュラムは、中世以降、この周期を何回か繰り返してきたという。ストラウスとハウは、アメリカのサイキュラムを年代ごとに検証し、次のように分類している。

・中世(Late Medieval) 1438年 - 1487年
・改革(Reformation) 1487年 - 1594年
・新世界(New World) 1594年 - 1704年
・革命的(Revolutionary) 1704年 - 1794年
・内戦(Civil War) 1794年 - 1865年
・偉大な力(Great Power) 1865年 - 1946年
・千年的(Millennial) 1946年 - 2026年?

これらのそれぞれが、第一から第四の節目の時代にわけられる。

それぞれのサイキュラムにおける第四の節目「危機」を見ていくと、


サイキュラム「革命的」(Revolutionary)には、独立戦争から合衆国憲法制定まで(1774年-1794年)の時代が含まれている。

「内戦」(Civil War)には、南北戦争とその後(1860年-1868年)の時代が含まれる。

さらに、「偉大な力」(Great Power)には、世界恐慌から第二次世界大戦(1929年-1945年)が含まれている。

そして、いま現在、サイキュラムは「千年的」(Millennial)(1946年-2026年?)の時代。
同じような大きな危機がくるだろうと、ストラウスとハウは20年前の1997年に予測したのだった。

大きな危機とはなにか? リーマンショックによる経済の低迷、国家間の紛争、自然災害など。また、科学技術の進歩による弊害の発生(コンピュータハッキング、原子力関連の事故)など。を指しているのだろうか。要注意である。

☆ ☆ ☆

一方、この本の中では、「世代」は、生まれたその節目によって運命付けられるという。

近年でいえば、

1946年から1964年に生まれた人は、「預言者」(Prophet)、
1964年から1984年に生まれた人は「遊牧民」(Nomad)、
1984年から2004年に生まれた人は「英雄」(Hero)、
2005年から2025年に生まれた人は「芸術家」(Artist)


それぞれ呼ばれるのだそうだ。

例えば、1946年から1964年に生まれた「預言者」の人は、その幼年期(0歳から20歳)は「高揚」、若年期(21歳から41歳)は「覚醒」、中年期(42歳から62歳)は「分解」、高齢期(63歳から83歳)は「危機」の節目を過ごすことになる。

また、1964年から1984年に生まれた「遊牧民」の人は、その幼年期は「覚醒」、若年期は「分解」、中年期は「危機」、高齢期は「高揚」の節目を過ごすことになる。

さらに、この本の中には、これら4つの節目に関わる世相が記述されている。

その項目は、家族、子ども育成、性別の役割、理想、機関、文化、社会構造、世界観、社会的優先度、動機付け、ニーズ、将来ビジョン、戦争、などにわたっている。

例えば、社会構造では、

「高揚」→「覚醒」→「分解」→「危機」の節目には、「統一」→「分裂」→「多様化」→「圧力がかかる」

という世相になり、
また、例えば、社会的優先度では、

「高揚」→「覚醒」→「分解」→「危機」

の節目には、

「コミュニティ最大」→「個人主義台頭」→「個人主義最大」→「コミュニティ台頭」

という世相になるという。

戦争の項目もある。

「高揚」→「覚醒」→「分解」→「危機」

の節目には、

「修復」→「議論を呼ぶ」→「決まらない」→「全面的」

という世相になるという。

☆ ☆ ☆

この本はおよそいまから20年前に書かれたものであるが、時代の転換期である現代をよく言い表している面が多い。

「サイキュラム」という考えかた、そして、「節目」を鵜呑みにする必要はないが、少なくとも、いまは第四の節目「危機」の時代、古い秩序・価値観がくずれ、新しいものにとって置き換えられる時代、新しい価値観が植え付けられる時代の曲がり角にいる、ということを頭の片隅にいれておかねばならないかもしれない。

(2017-2-21)

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The Fourth Turning: What the Cycles of History Tell Us About America's Next Rendezvous with Destiny

この本の日本語訳が発売されたようです。
ただ、内容に一部省略個所があるとのこと。
これから確認してみます。

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フォース・ターニング 第四の節目

(170401 追記)