- 投稿 2009/01/07更新 2018/01/13
- PC・ネットワーク
昨年の暮れにCartina UMという小型のノートPC、いわゆるネットブックを通販で安く購入した。そして、Fedora Core 9をOSとして、無線LAN接続で動かし使おうとしている。LinuxでWLAN接続はちょっとハードルが高かったが、良い頭の体操になったと思っている。
いまメインで使用しているノートPCは、以前 Windows 98SEで動かしていたもので、搭載できるメモリが少ない(max 320MB) ため、いずれ、乗り換えをしたいとおもっていた。
そこに、ちょうどDospara(ドスパラ)の通販サイトで、8.9型液晶のネットブック Prime Note Cartina UM が34,800円で掲載されていたため、購入したのであった。
どのような製品なのかは、たとえばDosparaのサイト http://www.dospara.co.jp や、次のレビューサイトなどを参照してほしい。
・SatlabのPrime Note Cartina UMに関するレビュー
http://www.satlab-gineiden.com/pc/CartinaUM.html
自宅では無線LANで何台かのPCを接続しているので、このCartina UMも無線LANで接続することにした。
動いてみれば、簡単なことであったが、当初いろいろと試してなかなかうまくいかなかったのであった。
問題点はふたつあった。ひとつは、OSがLinuxであるということ。もうひとつは、ハードウェアとしての無線LAN装置のON/OFFのしかたが不明だったことであった。そのため、いろいろと試すことになってしまったが、かなり良い勉強(頭の体操)になった。
もともと付属されているOSは、台湾FOXCONN社のfOSというものであった。 しかし、添付されていた説明書には、無線LANの装置や動作、設定に関しての記述はまったくない。添付されていたDVD-ROMディスクにはWindows用のドライバが入っていたが、Linux用のものはない。
そこで、インターネットで調べて、まず、チップセットがRealtek社のものであることが判明し、ドライバーソフトが入手できることがわかった。
あとは、通常のインストールを行い、WLAN関係の設定ファイルを追加すれば動くはず、であったが、どうもうまくいかない。
さらに調べていったところ、無線LANのON/OFFのスイッチは[Fn]+[F2]であることが判明した。(このことは、どこにも記載されていなかったので、探し当てるまでに時間がかかってしまった。)
再起動しそのスイッチをONにしたところ、ようやくCartina UMがインターネットに無線LAN経由で接続できたのであった。
fOSはひととおりのアブリケーションソフトが入っていたので、日本語入力ができないという点を除いては問題なく使えるとおもう。
ただ、その後、fOSにて日本語入力をいろいろと試みたが、結局、うまくいかず、OSを別の Linuxにすることにし、Fedora Core 9 を選んだ。
(実は、他のLinux OSも試してみたのであった。Turbolinux FUJIでは、外付けのUSB光学ディスクドライブからインストールしたら、HDD起動時にkernel-panicでフリーズしてしまった。また、Turbolinux Client 2008もインストールして試したが、こちらはドライバのコンパイル作業がうまくいかなかった。パッケージで足りないものがあるようなのだがわからなかったので、そのままにしてある。)
外付けのUSB光学ディスクドライブ(中古のTEAC Portable USB CD-RW/DVD-ROM Unitを1,980円で入手)より起動し、Fedora Core 9 をハードディスクにインストールしてアップデートし、いくつかのソフトを追加した後で、fOSの場合と同じようにして、Cartina UMをインターネットに無線LAN経由で接続することができたのであった。
以下に、私が行なった方法を少し詳しく記載しておく。
Cartina_UM_and_WLAN_with_FC9.pdf
もしやと思い、実は、ndiswrapperという手段も考えていた。一応、ndiswrapper での接続もやってみようとおもい、試してみたが、こちらは途中で、 libstdc++5.so.0 がないとのことでエラーになってしまい不可であった。どうもfOSとはシステムのバージョンが違うらしい。このあたりは、今後の調査すべき課題として残しておこうかなとおもっている。
Fedora Core 9 に関しては、上記の方法で無線LANに接続できたので、それ以上は進んでいない。
(2009-1-7)
ご紹介した添付資料の無線LAN設定法は、WEPで無線LANアクセスポイント(親機)に子機のMACアドレスが登録されている必要があります。
(2009-1-17 追記)