- 投稿 2010/04/29更新 2018/01/13
- 散策・旅行
JRの茅ヶ崎駅から約2km、海岸方面にむかったところに、開高健(かいこうたけし)の記念館がある。作家であった開高健がかつて住み活動の拠点としていた邸宅が記念館として開設されているのである。先日、友人とここを見学する機会を得た。
開高健記念館
悠々として急げ
開高健といえば、あのサントリーのウィスキーのコマーシャルを覚えておられる方も多いのではなかろうか。経歴をみると、60-70年当時にはベ平漣(ベトナムに平和を、市民連合)で活動を支援されていたとある。一方で、当時の南ベトナム政府軍に従軍し、ベトナム戦争の真実を伝えようとしたドキュメントは心に迫るものがある。
入ってきて人生、出て行って死
実は、このようなことを知ったのも、今回、記念館を訪問してみて、初めて知ったのである。名前だけは聞いて知っていたが、このような内面の世界にまで踏み込んでいろいろな展示物を拝見させていただき、その思いを感じたのだった。
館内を訪れてまず短いビデオを見せていただいた。それから、展示物をゆっくりと拝見させていただき、趣味や嗜好の多様さに驚き感銘を受けたのだった。また、アラスカでの魚釣りや鉄道の紀行文も、その原稿や剥製品などが展示されている。
書斎として使用されていた部屋の脇にびっくりするくらいの意外な展示品があった。奴隷や囚人が足につける鉄の鎖とボールまでもコレクションとしてあった。おそらく、戦場での経験がものすごいインパクトを彼に与えたのは想像に難くない。
リーフレット THE KAIKO TAKESHI HOUSE Chigasaki
さて、この記念館は菱沼海岸(ひしぬまかいがん)に近い。開高健記念館から海岸方面へは五分も歩けばすぐ出られる。真正面の海の向こうに烏帽子岩(えぼしいわ)が見える。江ノ島も見える。湘南の海岸なのでサーファーたちに出会えることも多い。
菱沼海岸より烏帽子岩を見る
(2010-4-29)
■ 茅ヶ崎市 開高健記念館 ホームページ
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