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データ復元ソフト「AnyRecover」を使ってみて

1. はじめに

 

この夏のとある日、このサイトあてにメールをいただきました。

株式会社iMyFoneのソフトウェア製品であるデータ復元ソフト「AnyRecover」のレビューをしていただけないかというものでした。

 

通常はインターネット上に他の方々がお書きになったレビュー記事がいくつも見つかるので、その都度丁重にお断りをしています。

 

ですが、この製品「AnyRecover」についてはレビュー記事が少なく、よくわかりませんでした。[1]

 

そこで、せっかくの機会をいただいたので、使った感想をありのままに書いてみようとおもいます。

 

結論としては、非常にわかりやすく使いやすいソフトウェアでした。ただ、難点がいくつかありましたので後述します。

 

 

2. とんなソフトウェアなのか?

 

株式会社iMyFoneの製品「AnyRecover」はハードディスク(HDD)、USBフラッシュドライブ、SDカード、固体ディスク(SSD)、カメラなどのデータを復元できるソフトで、Windows版とMac版があるとのことでした。

 

■Windows版:
https://jp.imyfone.com/data-recovery/

 

■Mac版:
https://jp.imyfone.com/data-recovery-mac/

 

また、使用方法は次のサイトに丁寧にわかりやすく説明されています。[2]

 

■使用ガイド
https://jp.imyfone.com/data-recovery/guide/

 

これらを参考にして、実際にこのデータ復元ソフト「AnyRecover」を試してみました。

 

 

 

3. USBメモリで試してみたら...

 

こちらの手持ちのパソコンはWindowsなので、今回はWindows版を使いました。

 

使用した環境は、

・PC: Dynabook Satelite PB552FEA127A51 (Toshiba)

・CPU: Core i5-3210M (Intel) 、実装メモリ: 10GB

・OS: Windows10 ver.21H1、 64-bit

です。

 

 

また、データ復元の対象として、4GBのUSBメモリで試してみました。このUSBメモリは10年ほど前に、データを入れていたのを全て削除して空の状態にして保管していたものです。

 

まず、無料体験版ソフトのインストールは、
https://jp.imyfone.com/data-recovery/
から、「無料ダウンロード」を選択して、普通にインストールしました。

 

いったん保存してから、ダブルクリックします。

 

使用許諾契約に同意にチェックを入れて、インストールのボタンを押します。

 

しばらく待ちます。


......

 

インストールは特に問題なく終了しました。

 

データ復元対象の4GBのUSBメモリは、Windowsのエクスプローラでファイルが存在しないことを確認してから、このデータ復元ソフトで、どの程度復元できるかを試してみました。

 

 

 

途中の経過を表示しながら進んでいきました。

 

完了したら、OKボタンを押します。

 

結果は、忘れていたいろいろなファイルが出てきました。

4GBのUSBメモリですが、表示された復元候補ファイルのサイズの合計は約8GBでした。
おそらく二重に表示されているとおもわれました。

 

ここで、復元したいファイルにチェックを入れて、復元したファイルの置き場をデスクトップ上にフォルダを作りそこに格納することにします。

 

 

なお、復元したファイルの置き場は、復元しようとするファイルが入っている場所とは別の場所を指定したほうが良いです。同じひとつのハードディスクでも、別々のパーティションにするとか、外付けのUSBメモリを用意するとかして作業するほうが良いです。

 

ひとまず、3個のそれらしきファイルを選択し、復元ボタンを押しました。

 

結果は、問題なく、ファイルが復元できました。

 

 

 

そこで、さらに、ファイルを復元しようとすると、「無料で復元可能なファイルは残り0個。」と表示され、復元できませんでした。

 

対象ファイルのリストは全部表示されるので探しやすいのですが、残念な点としては、無料ダウンロードしたままだけだと復元できるファイル数が3個までしかできないという点です。

 

また、削除してからあまりに時間が経過したものは復元ができない場合があるようです。

 

いくら無料体験版といっても、個人的には、もう少し復元できるファイルの数が多いとうれしいのですが。

選択間違いや失敗もあると思うので、例えば、無料で最初は20個のファイル復元可能くらいはほしいものです。

 

 

4. 使うためにかかる費用は?

 

さて、無料ダウンロードしたままの体験版だけだと復元できるファイル数が3個までしかできないという点の解決方法ですが、SNSでシェアするとさらに5個までできるようになるとのことです。

 

しかし、これだけ(3個+5個=8個まで)では充分ではない場合もあるでしょうから、その場合はライセンスを購入するということになります。

 

そこで、試しに「今すぐ購入」というボタンを押してみました。

 

ホームページの記載によれば、ライセンスは3種類あり、Windows版の割引後の価格で

・月間ライセンス 4,980円 (税込)

・年間ライセンス 5,980円 (税込)

・永久ライセンス 7,980円 (税込)

となっていました。

 

 

いったん、このソフトを終了し、再度、起動させてみました。

 

このときに、簡単なアンケートがありました。

 

 

無料ダウンロードをしてファイル3個まで復元した後に、このソフトをアンインストールしてみました。
すると、特別のオファーが表示されました。

 

 

12時間以内の限定オファーで、

・月間プラン 39.95ドル (1ドル110円換算として 4,395円)

とありました。

個人的には、まあ、リーズナブルな価格だとおもわれます。

 

これらの価格が高いか安いかは、ファイル復元を必要とする作業が一年間にどのくらいの割合で発生するか、また、一回の作業でいくつのファイルの復元が必要になるか、など、リスクと使用頻度を考慮してのことになります。

 

めったに発生しないのであれば、とりあえず無料体験版をインストールしておいて、必要な状況が発生した時点でライセンス購入してもよいのかなとおもいます。

 

ちなみに、無料体験版「AnyRecover」を一回アンインストールしてから、再度、同じパソコンに無料体験版「AnyRecover」をインストールしてみました。

 

復元候補ファイルが表示されるまでは、同じようにプログラムが進み、対象ファイルのリストは全部表示されました。

しかし、復元したいファイルを選択し、復元ボタンを押しても、「無料で復元可能なファイルは残り0個。」と表示され、復元できませんでした。

 

一度、パソコンに無料体験版をインストールし、3個までの復元可能な個数を使い切ってしまうと、同じパソコンではもうできないようです。使いたい場合はライセンスを購入するということになります。

 

 

5. まとめ

 

ここで、まとめです。

 

1. Windows版とMac版がある。

 

2. Windows版の無料ダウンロード(無料体験版)を試用した結果、3個までのファイルの復元には使える。

これ以上の数のファイル復元にはライセンス購入が必要。

 

3. 復元したファイルの置き場として、パソコン本体のデスクトップ領域を使用するので、パソコン本体のハードディスク容量は大きいほうが良い。

 

4. 復元されるファイルのサイズは、予想の約2倍のサイズに表示される。つまり、内容が同じファイルが複数できているようにみえる。

 

5. とりあえず無料体験版をインストールしておいて、必要な状況が発生した時点でライセンス購入したらどうか。

 

以上、使ってみての感想でした。個人的には、もう少し復元できるファイルの数が多いとうれしいのですが。

 

 

(2021-8-27)

 

 

 

 

References

 

[1] 削除してしまったデータを復旧するソフト『iMyFone-AnyRecover』を試す。ゴミ箱・HDD・SDカード対応

https://pctextbook.com/imyfone-anyrecover/

 

[2] データ復元ソフト「AnyRecover」使用ガイド

https://jp.imyfone.com/data-recovery/guide/

 

 

 

詐欺メールはどこからやってくるのか?

本物そっくりの詐欺メールがたくさん届くようになってきました。ふつうは、これらの詐欺メールは、プロバイダの電子メールシステムの選別機能(フィルタ)が働いて「迷惑メールフォルダ」に届くようになっているはずですが、なかには、巧妙にフィルタをすり抜けて、通常の「受信箱」に届くものがあります。

 

いったいこれらの詐欺メールはどこからやってくるのでしょうか?

 

ここでは、当方あてに通常の「受信箱」に届いたこれらの詐欺メールを、メールヘッダーから解析して、アドレスやサーバーなどのWHOIS情報を参考に、分類してみたので、その結果を記述します。

 

対象のメールは、2021年1月1日から5月27日までのおよそ5か月の期間に、本来「迷惑メールフォルダ」行きのはずであるが何らかの理由で通常の「受信箱」に届いた詐欺メール167件です。(実際の「迷惑メールフォルダ」に届いた詐欺メールは、この十倍から数十倍以上はあります。その一部が漏れて「受信箱」に入ってしまったと考えています。)

 

なお、ここでは、詐欺メールの見分け方の詳細や、騙されないためにどのような対策をするべきかについては触れていません。(これらについては、ネット上に優れた記事がたくさんあります。)

 

 

 

1. 詐欺メールの内訳

 

届いた詐欺メールには、アカウントとカード情報を抜き取るもの、カード情報を抜き取るもの、サイトへのログイン情報を抜き取るもの、出会い系サイトへ誘導するもの、脅しをかけて不正に送金を要求するもの、があります。

これらの件数の内訳と割合は次のとおりです。

 

【詐欺メールの内訳】

 

【詐欺メールの内訳】

 

アカウントとカード情報を抜き取るもの、カード情報を抜き取るものをあわせて全体の3分の2の113件に達していることがわかります。

その他は、出会い系サイトへ誘導するもの、脅しをかけて不正にBitcoinの送金を要求するものなどでした。この記事では、出会い系サイト誘導と送金要求については割愛します。

 

 

2. 詐欺の対象物

 

このアカウントとカード情報を抜き取る113件について、どのアカウント情報、どのクレジットカード情報を詐欺の対象としているかについて分類してみると、次のようになります。

 

【主な詐欺の対象物】

 

【カード対象物の内訳】

 

圧倒的に、Amazonに関するものが過半数、次いで、楽天に関するものとなっています。また、主要なクレジットカード会社に関するものが見られます。

 

 

3. どこの国からこの詐欺メールはでている?

 

これらの実際のメールには、メール本文の中にクリックする箇所が必ずあります。
そのURLのドメイン情報を調べました。
また、メールヘッダーと呼ばれる部分に、発信者の情報、発信元メールサーバーの情報、メールソフトの情報、日本語文字コードの情報などが記述されています。

 

【メールヘッダーの例 (1)】

 

【メールヘッダーの例 (2)】

 

まともな普通のメールであれば、送信者のメールアドレスからわかる国名、発信元メールサーバーがある国名、本文中のサイトのURLがあらわす国名は、一致することが多いとおもわれます。

ところが、ここで取り上げた詐欺メールは、これらが一致しないことが多いのです。

 

 

 

4. どこの国からこの詐欺メールはでている?

 

メールヘッダーに記載されている発信者のIPアドレス、発信元メールサーバーのURL、本文中にあるクリック誘導のURLのドメイン、それぞれをWHOIS情報をもとに、国名を調査した結果を次に示します。

 

【国別リスト】

 

【送信者メールアドレス(国別)】

 

【発信メールサーバー(国別)】

 

【情報入力先URL(国別)】

 

これらを見る限り、非常に偏っていることがわかります。もちろん調査しても不明なところはありましたので、精度はやや低いですが、それでもおおよその傾向はわかります。

詐欺メールの送信者は、不明を除くと、日本、次いで中国の順です。しかし、本文中の情報を入力させるためのURLは、不明を除くと、中国が圧倒的に一番となっています。
また、どの国のメールサーバーから発信されているかを見ると、日本、シンガポール、米国、ロシア、香港などばらばらです。

 

この結果をひとことでいうと、これらのアカウント・カード情報を詐取するのは主に中国のサイトですが、メール自体は日本から正規に発信されたように見せかけて、シンガポール、米国、ロシア、香港などの第三国のサーバーを経由して追跡しにくくしている、というように見えます。

 

このアカウントとカード情報を抜き取る113件の詐欺メールのメーラーソフトは、大半がMicrosoftのものですが、一部、中国製のFoxmailが使われていました。

 

【詐欺メールのメールソフト】

 

また、メール本文の日本語文字コードは、大半がUTF-8でしたが、中国のGB2312も一部にありました。

 

【詐欺メールの文字コード】

 

これ以上の追跡はしていませんが、やはり中国のまたは中国に関係した詐欺グループが多いと見るのはそれほど外れていないようです。Silent invasion がここにもと考えるのは考え過ぎでしょうか。

 

 

5. 終わりに

 

ここでは、詐欺メールの見分け方の詳細や、騙されないためにどのような対策をするべきかについては触れていませんが、怪しいメールにはじゅうぶん注意しましょう。

怪しいとおもったら、発信者情報(メールアドレス、メールヘッダーに記載してあるメールサーバーのアドレス、発信者のIPアドレスなど)を調べて、本物か偽物の判断をしましょう。

 

(2021-6-2)

 

 

 

なお、本調査で使用した元のデータと図表のまとめ資料については、以下をごらんください。(PWについてはサイト管理者までお問い合わせ下さい。)

 

→  元のデータ (Excel)

 

→  図表のまとめ資料 

 

 

.

静電容量(比誘電率)の温度特性を自動測定するシステム(TCC)のBASICプログラムコードについて

0. はじめに

 

1980年代の後半から1990年代の初頭にかけて、誘電体材料の開発業務に携わったことがありました。
温度変化の少ない材料の開発を目的としていましたので、特に、材料の温度特性は主要な評価項目のひとつでした。

 

評価の方法としては、一般的に良く知られているように、材料を平行平板に加工し、その平板サンプルの両面に電極を形成して、キャパシタンスメータ等で静電容量(キャパシタンス)などを測定するというものです。

評価対象の誘電体材料をその周囲温度が制御できるように恒温槽の中にいれて、温度を変化させながらキャパシタンスの値を測定していきます。

静電容量(キャパシタンス)が測定できれば、そのサンプルの電極面積と平板の厚みから材料の比誘電率が計算できます。

 

しかしながら、この作業はとてもたいへんでした。なぜならば、材料の温度変化が一様ではないため、測定する温度を非常に細かくとらなければならないからです。

また、一度に測定するサンプルの数も、いくらロータリースイッチで切り換えながら測定するといっても、回路補正の問題もあり、多くはできません。例えば、温度を5度刻みで動かし、同時に4-5個程度測定するというのが限度でした。

 

そこで、これらの測定をコンピュータ制御で自動計測したいということになり、システムを構築することになりました。

 

当時は、コンピュータといっても、使えるものは16ビットのパソコンで、計測器のインターフェースがGP-IBと呼ばれるものでした。

 

システム自体は、コンピュータ、キャパシタンス(LCR)メータ(インピーダンスアナライザ)、恒温槽、熱電対、それとサンプルを恒温槽内で保持する治具類であって、GP-IBインターフェースがそれぞれに付属している、ごく一般的なものです。

 

問題は、これらを動かすソフトウェアです。適当なものがなかったため、自作することとなりました。

 

8ビットのパソコンの時代には、BASIC(beginner's all-purpose symbolic instruction code)と呼ばれる対話型の言語が主流でした。パソコンの電源を入れるとROM(メモリ)に入れてあるBASICが直ぐに立ち上がったものでした。16ビットの時代は、MS-DOSというオペレーテイングシステムの上でBASICを動作させることが一般的でした。

 

というわけで、これらのソフトフェアはBASICで記述してあります。

 

こんなものをいまさら公開しても実際にはそのままでは使えないのですが、記録として残しておきたいとおもい、この記事を作成しています。これを改良して、あるいは、現代風に他の言語に変換して使ってくださる方がおられるならば望外の喜びです。

 

 

1. コンデンサ・誘電体材料の容量温度特性自動測定・データ処理プログラム

 

主要なハードウェアの構成は、次のとおりです。なお、これらは1980年代の後半から1990年代初頭の当時のものですので、現在(2020年)時点の状況は確認していません。

 

(1) 計測用コントローラ(パソコン) J3100SL002 + INTEX2070-GPIBボード
または PASOPIA1600(TS-300E) + GPIBインターフェースボード

(2) データ処理用コントローラ J3100SL002 / J3100GT021 / PASOPIA1600(TS-300E)
または MSX2+

(3) 恒温槽 MC81(GPIBインターフェース付き)

(4) LCRメータ(キャパシタンスメータ) YHP4192A / YHP4274A / YHP4275A のいずれか一つ

(5) マルチメータ TR-6843 / TR-2114H (MC81を使わない場合)

(6) プリンタ (デュアルモードプリンタ)

(7) プロッタ MP3300(MPコマンド使用)

(8) スキャナー HP3495A

 

以上のような構成ですが、すべてを同時に使うのではなく、必要に応じて組み合わせて使いました。

 

オペレーテイングシステムOSと基本ソフトウェアは、次のようなものでした。

 

(1) J3100SL002 / J3100GT021 の場合は、MS-DOS VERSION 3.1 上で BASIC を動作させる

(2) PASOPIA1600(TS-300E) の場合は、MS-DOS VERSION 3.1 上で T-BASIC86 と GPIB driver を動作させる

(3) MSX2+ の場合は、データ処理のみなので、MSX-DOS2 VERSION2.0 上で MSX-BASIC VERSION 3.0 を動作させる

 

という具合でした。

 

基本的に、温度特性の測定は非常に時間がかかるものであったので、測定スケジュールとしては、夕方に測定スタートし、翌日朝までに修了するというようにプログラム全体を構成しました。

 

一方で、恒温槽以外のシステムを利用して、コンデンサ・誘電体材料のインピーダンス特性やバイアス電圧特性、耐電圧特性などは、比較的簡単に測定できるのですが、これらも自動でデータ取得できるように計測のシステムとプログラムを作成しました。

 

 

2. 対話型のBASICプログラムコード

 

BASIC言語は、対話型のインタープリターです。すなわち、質問に答える形で回答(パラメータ)を入力していき、確認してから実際の測定動作を開始します。

 

BASIC言語は、行番号がそれぞれの命令文の先頭についていますので、プログラムコードは基本的には番号順に実行されます。ですので、流れを追うことが比較的容易です。

 

■最初の設定画面の一例

 

file name (6 letters)? ← ファイル名をつける

       electrode diameter(1)/area(2) ? ← 電極面積を計算する

       area (cm2) ? ← 面積の数値をそのまま入れるか

diameter(mm) ? ← 円の直径を入れて計算させるか を選択する

sample name ? ← サンプルの名前を入れる

thickness(mm) ? ← サンプルの厚みを入れる

select reference temperature. ← 基準とする温度を選択する

        (1)25'C(EIA,MIL) (2)20'C(JIS,EIAJ) ?

lower temperature limit ('C) ? ← 測定する下限の温度を設定する

upper temperature limit ('C) ? ← 測定する上限の温度を設定する

Are you ready(Y/N)? ← 上記の入力事項が問題なければ測定開始する

 

こんな感じで、パラメータを設定していきます。

 

なお、ファイル名の付け方ですが、当時のMS-DOSでは、8文字+拡張子3文字の制限がありました。
このうち、6文字分は測定したい人が自由に設定してもらい、残りの2文字+拡張子3文字はシステム制御に使いました。

 

 

3. 作成するファイルはシーケンシャルファイル

 

測定データは、測定の都度、ファイルに追記していく形であり、次のような構造にしました。

 

■測定データファイルの構造

 

サンプル名

電極面積

サンプル個数(N)

測定する温度のポイント数(NT)

           サンプルの名前(1)

           サンプルの厚み(1)

           ・・・

           サンプルの名前(N)

           サンプルの厚み(N)

基準温度

           測定温度(1)

           静電容量(1,1)

           誘電損失(1,1)

           ・・・

           測定温度(NT)

           静電容量(N,NT)

           誘電損失(N,NT)

 

いわゆるシーケンシャルファイルです。これらはFDD(フロッピーティスク)に書き込みするようにしました。(当時はハードディスクはまだ存在していませんでした。)

 

 

 

4. 実際のBASICプログラムコード

 

プログラムコードは基本的には番号順に実行されます。ですので、流れを追うことが比較的容易です。
そのため、ここではプログラムコードの詳細説明は省略いたします。

 

基本的には、メニューから該当するプログラムを呼出しして実行します。
次のようなものがありました。

 

・メニュープログラム

・測定プログラム(いろんな計測器の組み合わせあり)

・データ表印刷プログラム

・データ作図プリント(ハードコピー)プログラム

・データ作図プロットプログラム

・データ修正プログラム

・テータSYLK(Symbolic Link file)変換プログラム(当時の表計算ソフトMultiplanで読み込み可能な形式に)

 

 

5. 測定プログラムの動作

 

いくつか作成しましたが、代表的なものの動作は次のような項目になります。

 

(1) パラメータの設定

ファイル名、サンプル個数、サンプル名、電極面積、厚み、下限温度、上限温度、測定温度間隔、などを設定します。

 

(2) 最初の測定温度に状態を変更

温度を下限温度まで下げるように、恒温槽に指令を出して制御します。

 

(3) 最初の測定温度でのサンプルの静電容量、誘電損失の測定

温度が最初の測定温度である下限温度まで到達したら、温度ゆらぎが0.1度以内になるまで待って、設定温度、実際の温度、静電容量、誘電損失を測定します。プリンタに印字すると同時に、測定ファイルの末尾に書き込みます。

 

(4) 次の測定温度への状態を変更

次の測定温度である温度、通常は2.5度高い温度、に恒温槽に指令を出して制御します。

 

(5) 次の測定温度でのサンプルの静電容量、誘電損失の測定

温度が次の測定温度である温度まで到達したら、温度ゆらぎが0.1度以内になるまで待って、設定温度、実際の温度、静電容量、誘電損失を測定します。プリンタに印字すると同時に、測定ファイルの末尾に書き込みます。

 

(6) 温度制御と測定の繰り返し

上記の(4)と(5)の動作を、上限温度に達するまで繰り返します。ただし、恒温槽は-70℃から+150℃までの広い範囲を扱っているのですが、50℃を超える温度においては、恒温槽のコンプレッサを動作させないようにします。

 

(7) 測定修了

設定した上限温度でのサンプルの測定が終わったら、データを書き込み、プログラムを終了させます。

 

 

6. 作図プログラム、その他

 

作図に関しては、当初、プロッタをパソコンに接続して、セントロニクス仕様のインターフェースを自作し、プロッタで描画していました。ただし、プリンタとプロッタをつなぎかえる手間があり、また、プリンタに測定数値が印字されるので、同じプリンタに作図したいとの要望もあったので、ディスプレイ画面にグラフを作図表示して、ディスプレイのハードコピーをプリンタに印刷する、という方法も実施しました。

 

当時、表計算ソフトとしては、マルチプランMultiPlanというものがありました。これはSYLK形式(Symbolic Link file)のデータを読み込みできるものだったので、測定したデータをSYLK形式のファイルに変換するというようなものも作成しました。

 

測定データは、すべてFDD(フロッピーディスク)に保存していましたが、FDDも当初の5インチサイズから3.5インチサイズに時代とともに移り変わりがあり、5インチFDDを有するパソコン(PASOPIA)と別の3.5インチFDDを有するパソコン(J3100)との間で、RS-232Cというインターフェースを用いてデータ転送するプログラムも作成しました。

 

 

7. 温度特性測定から他の測定への応用展開

 

誘電体材料の温度特性は材料開発を行う上での主要な評価項目のひとつでしたが、これ以外にもあります。

 

キャパシタンスメータやLCRメータ、インピーダンスアナライザといった計測器をコンピュータ制御し、パソコンで自動測定することができれば、便利です。
これらの計測器は、GP-IBインターフェースで制御できるので、上記のプログラムコードを部分的に使用して、いくつかの応用プログラムを作成してみました。

 

・コンデンサ・誘電体材料の静電容量・誘電損失の温度特性をDCバイアス下で測定するプログラム

・コンデンサ・誘電体材料の静電容量・誘電損失を室温で連続測定するプログラム

・コンデンサ・誘電体材料の耐電圧の測定プログラム

・コンデンサ・誘電体材料の周波数特性の測定プログラム

 

これらについては、BASICプログラムコードの説明は省略しますが、特に、耐電圧の測定に関しては、充分な安全上の注意が必要だったことを申し添えておきます。

 

 

8. 終わりに

 

コンデンサとそれに使われる誘電体材料の温度特性をパソコン(当時は16ビット)と計測器、恒温槽等の環境機器を用いて自動測定するBASICプログラムコードの概要を紹介しました。
なお、実際のBASICプログラムコードについては、こちらをごらんください。

 

→  コンデンサとそれに使われる誘電体材料の温度特性測定プログラムの例

 

→    BASICプログラムコード

 

 

(2020-8-10)

 

 

 

 

Windows設定ホーム画面上部のアカウント情報の表示について

 

Windows10のPCを立ち上げて、左下のスタートボタンから「設定」をクリックし、設定ホーム画面が開いたとき、あなたのPCは、次のA、Bのうち、どちらの画面になっているでしょうか。

 

type - A 

 

 

type - B 

 

 

実は、手元にある2台のPCのうち、1台は「A」、もう1台は「B」と、設定ホーム画面上部のアカウント情報が表示されないPCと、表示されるPCがあったのでした。

 

長いこと不思議でしたが、いろいろ調べたところ、ようやく原因らしきことがわかってきました。

 

この記事は、そのメモになります。

 

 

1. 経緯

 

変化に気づきはじめたのは、Windows10のバージョンを1903から1909にアップデートした直後からでした。

 

バージョンが1903のときは、いずれのPCも「A」の画面が表示されていました。それ以前と同じなので特に違和感はありませんでした。

 

バージョンを1909にアップデートしたところ、1台は「A」、もう1台は「B」と、異なる画面が表示されるようになったのでした。それ以降に何回かWindows Updateがありましたが、設定ホーム画面上部のアカウント情報の表示については変化がありませんでした。

 

調べた結果、「A」から「B」の画面に移行しようとしていて、一部のPCのみに先行して「B」の画面を試験的に適用しているらしいことがわかりました。ですから、まだ全部のPCに適用されているわけではないようです。

 

ただ、ずくにも適用することはできるようで、その方法が次の記事にありました。

 

How to enable Settings header design on Windows 10 version 1903
https://pureinfotech.com/enable-settings-header-windows-10/  )

 

この記事をみると、Windowsのバージョンが1809から1903にアップされたころから始まったようです。

 

 

2. 設定ホーム画面上部のアカウント情報を表示させる方法

 

いずれは新しい「B」の画面に移行されると思われますが、いまだに「A」の画面の場合は、「B」の画面にすぐに移行させる方法があります。

 

(1) Githubのサイトから最新のmach2という圧縮zipファイルをダウンロードする。

 

この記事を書いている時点では、サイトは

https://github.com/riverar/mach2/releases

ダウンロードすべきファイルは
    mach2_0.3.0.0_x64.zip      ←     (64ビットPCの場合)

です。

 

(2) ダウンロードしたzipファイルを任意のフォルダに移動し、そこで展開します。

例えば、以下の例では、フォルダとして、C:\Users\user01 に移動して展開しています。

 

(3) 左下のスタートボタンから「Windowsシステムツール」-「コマンドプロンプト」を選び、右クリックし、管理者モードで実行します。

 

Microsoft Windows [Version 10.0.18363.815] (c) 2019 Microsoft Corporation. All rights reserved.

 

(4) cdコマンドで、さきほど展開したフォルダに入ります。

 

C:\Windows\system32>cd \Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64

 

C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>dir
ドライブ C のボリューム ラベルは Windows10 です

ボリューム シリアル番号は 9EA5-12DC です

 

C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64 のディレクトリ

 

2020/05/06 09:47 <dir>.

2020/05/06 09:47 <dir>..

2020/05/06 09:47 42 features.txt

2020/05/06 09:47 35,821 LICENSE

2020/05/06 09:47 766,464 mach2.exe

2020/05/06 09:47 1,527,592 msdia140.dll

4 個のファイル 2,329,919 バイト

2 個のディレクトリ 44,843,421,696 バイトの空き領域

 

(5) 次のコマンドをタイプし、実行します。
    mach2 enable 18299130

 

C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>mach2 enable 18299130
mach2 0.3 - Feature Control Multi-tool
Copyright (c) Rafael RiveraThis program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions.OK.C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>

 

(6) これで、「コマンドプロンプト」は閉じてかまいません。いったん、設定ホーム画面を閉じて、再び左下から「設定」をクリックし、設定ホーム画面を開くと、設定ホーム画面上部のアカウント情報が表示された「B」の画面になっているはずです。

 

 

3, 注意事項

 

注意事項として、このアプリケーションはサードパーティから提供されていますが、保証はされていない、また、ウィルス対策ソフトで悪意のあるアプリとして誤認識されてしまうかもしれない、ということです。もし、この方法を試みる場合は自己責任で実施して下さるようお願いします。

 

(2020-5-6)

 

 

4, 追記 - Windows10 に May 2020 Update を適用したらこうなった .......

 

Windows10のアップデートを実施しました。Versionは2004 になりました。

 

それで、このアカウント情報の表示部分がどうなったかというと、元にもどりました。すなわち、type-A の画面にもどってしまいました。

 

おそらく、これがデフォルトなのでしょう。これから変わるかもしれませんが、.......。

 

ということで、再度、type-Bの画面を上記の方法で設定してみることにしました。

 

左下のスタートボタンから「Windowsシステムツール」-「コマンドプロンプト」を選び、右クリックし、管理者モードで実行することになります。

 

Microsoft Windows [Version 10.0.19041.264] (c) 2019 Microsoft Corporation. All rights reserved.C:\WINDOWS\system32>cd C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64

C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>mach2 display  ← どういう状態か表示する

mach2 0.3 - Feature Control Multi-toolCopyright (c) Rafael RiveraThis program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.

This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions.

 

Enabled:
23877894 (variant: 1) ← 現状では、これが有効

 

Disabled:

 

Defaulted:
20455539

 

C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>mach2 enable 18299130 ← 前回と同様に適用

 

mach2 0.3 - Feature Control Multi-tool

Copyright (c) Rafael Rivera

This program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.

This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions.

OK.

 

C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>mach2 display ← 再び状態を表示

 

mach2 0.3 - Feature Control Multi-tool

Copyright (c) Rafael Rivera

This program comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY.

This is free software, and you are welcome to redistribute it under certain conditions.

 

Enabled:
23877894 (variant: 1)

18299130  ← これが追加された

Disabled:

 

Defaulted:
20455539

 

C:\Users\user01\mach2_0.3.0.0_x64>

 

これで、再度、設定ホーム画面を閉じて、再び左下から「設定」をクリックし、設定ホーム画面を開いたところ、次の type-C の画面になりました。

 

type-C

 

以前の type-B にあった「リワード」の項目はなくなりました。また、ユーザーの画像を設定しているのですが、これが消えてしまいました。

 

というわけで、Windows10 の May 2020 Update を適用すると、また変化しますよ、という報告でした。

 

(2020-5-31 追記)

 

 

 

 

「アプリの部屋」でAndroidアプリを紹介

とあるスキームを使って、Androidアプリを作成してみました。

 

以前にも少し書きました[1]が、クイズ形式のアプリが比較的簡単にできます。

せっかくなので、少しご紹介させていただきたいとおもい、この稿を書いています。

 

これまでに作成したのは、

 

・ひまつぶし雑学クイズ

・世界史

・中国史

・魚へん漢字クイズ

・百人一首

・令和のJK語クイズ

・情報リテラシークイズ

・ひまつぶしなぞなぞ

 

といったもの。

 

例えば、「ひまつぶし雑学クイズ」では、

 

問題: 2005年7月に打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗した日本人宇宙飛行士は?

 

選択肢: 若田光一 野口聡一 毛利衛 ‎山崎直子

 

答えは: 〇〇〇〇 ( → アプリをごらん下さい )

 

また、「魚へん漢字クイズ」では、例えば、

 

問題 : この漢字の読み方は? 鱪 ( 魚へんに暑 )

 

選択肢: しいら いか えび ふな

 

答えは : 〇〇〇〇 ( → アプリをごらん下さい )

 

といった問題を載せています。

 

「ちはやふる」の映画にもなった百人一首、これも上の句を出題し、下の句を回答するといったもので、例えば、

 

問題: ちはやぶるかみよもきかずたつたがは

 

選択肢:

1. ひとめもくさもかれぬとおもへば

2. からくれなゐにみづくくるとは

3. たつたのかはのにしきなりけり

4. やくやもしほのみもこがれつつ

 

答えは :

2. からくれなゐにみづくくるとは

 

解説:

ちはやぶる神代も聞かず竜田川
からくれなゐに水くくるとは

在原業平朝臣 (17番歌)

 

不思議なことが多かった神代にも聞いたことがない。竜田川が真っ赤に括り染めになるとは。

といった具合に、
三択または四択などで、回答するものになっています。制限時間は1問あたり20秒または30秒にしています。

 

いくつかあるので、気に入ったものがあれば、お使い下さい。

 

以下の画像をクリックすると、紹介しているサイトに移動します。

そこから、Google Play Storeのインストールサイトに行くことができます。


なお、これは、Androidスマホ用です。iPhoneをお使いの方はごめんなさい。

 

(2020-3-21)

 

[1]   ひまつぶし雑学クイズ - スマホアプリ作成体験